ほぼ無料の医療費 | ラスベガス的リタイアの法則

ラスベガス的リタイアの法則

在米30年をハワイと南カリフォルニアで過ごしたのちに、ラスベガスで始めた引退生活。ところが主人が悪性脳腫瘍に。ラスベガス大好き♡なヨメが、愛する主人のために古巣カマリオへ。
主人が天国に行き、ラスベガスに戻って来ました。時に泣きながら、一生懸命生きてます。

Hi everyone!

お元気ですか?

さて昨日の続きです。
そやねん。まだ続くんですわ。あせる

今朝、抗ガン剤であるテモダール製薬会社メリックからFEDEXが届きました。

中身は、昨日話しを聞いた低所得者用の申込書でした。

昨日から1日も早く主人が抗ガン剤を始められるように、薬局大手CVSに電話してサポートしてくれているのは、UCLA脳神経腫瘍科のスタッフ、メリッサとダンです。

メリッサによると、CVSが高齢者保険であるメディケアのパートBに請求したら、問題はすぐに解決するらしい。
ということは、メリックの申込書はもう必要ないんじゃないかと思ったのですが…。

でもって主人曰く、昨日CVSから電話があって、薬を送ると言ったらしいし。

ただし!

現段階では、主人の言うことは当てにならないのがカナシイ現実で…。あせる

メリックの人と話していたのに、ずっとCVSと話していると思っていたし、先週の木曜日にも「送ってくれると言った」はずがそうではなかったし。あせる

こうなると頼りになるのはUCLAのメリッサとダンだけ。

そこでメリッサに相談することに。
するとメリッサは、意外にも申込書を送ってくれとのこと。

「どっちが早くできるかわからないので、とりあえずそれも私宛てに送ってください」

そこで必要事項を主人に記入してもらい、写真を撮ってメールしました。

それから約3時間後、ダンから電話がありました。

「メリックがメディケアに請求したら通ったとのことなので、UCLAからお宅に直接FEDEXで送ります。明日には届きますから」

ちょっとややこしいので、かいつまんで説明すると…。

本来

薬局大手CVSの抗ガン剤を扱うスペシャルティー部門が、主人に電話して本人確認などを行い、最寄りのCVSに薬を送ってくるはず。CVSがメディケアのパートBに請求するとすぐに承認されるので、2、3日で入手できる予定。

実際には

CVSのアホのにーちゃんが、パートBの代わりに別の薬用のパートDに請求したために拒否された。その後、放ったらかしで抗ガン治療のスタートが大幅に遅れた。

結局のところ

薬局のCVSより先に、タミドール製薬会社メリックがパートBに請求して承認を取ってくれた。それにより、UCLAの薬局部門から送ってくれることになった。

結局今回、CVSはまったくの役立たず。
プンプンプンプンプンプン

最初から製薬会社に直接交渉して、UCLAから出してもーたらよかったんや。
プンプンプンプンプンプン

でも前回に6週間分の抗ガン剤をCVSで出してもらっているので、まさかこんなに揉めるとは夢にも思わず。アセアセ

前回もそうでしたが、高齢者保険メディケアのパートBを使うと、抗ガン剤は無料なのです。でもUCLAから送ってもらうと、当然送料がかかります。

わざわざ送料を払わなくても、CVSなら近所で受け取れるから、それが普通だったんですね。

ホンマにワヤに遭いましたわ。えー

で、このテモダール、保険なしだと、

ぬ、ぬぁんと!
5日分で約35万円!
チンチンチンチン$$$

5日服用して23日休憩する28日サイクルで、1年飲み続けるのに…。ガーン

ただ保険を持っていない人はたいてい所得が低いせいなので、低所得者には無料で提供するシステムがあるとのこと。

近頃は日本も高齢化社会のせいで、高齢者でも医療負担が増えたと聞きます。

82歳の父はすでに特別高齢者の枠ですが、それでも入院して放射線治療などの抗ガン治療をするたびに、ン10万単位が医療費に消えていくと母。

ちょうど同時期に、母娘でガン患者の夫の世話をする羽目になったので、ある時母は、

「日本でも医療費に結構かかるのに、アメリカは医療費がすごく高いていうから、そっちは大丈夫やの?」

と心配してくれました。

アメリカは確かに保険がなければ、べら棒に医療費が高い国です。

だから健康保険が絶対に必要なのです。

ただ日本と違って保険の内容が均一ではないのが落とし穴で、月々の掛け金が安い商品はカバー率も悪く、掛け金が高いとカバー率も良くなるという仕組み。

「保険に入っていても高額な請求された」という人は、基本的に掛け金の安い保険に入っていた、というわけです。

私も今回、主人が悪性脳腫瘍になって知りましたが、アメリカの高齢者保険であるメディケアって、

まるで水戸黄門のご印籠
爆笑爆笑爆笑

だって脳腫瘍がわかって以来、最初のERから入院、腐るほど撮ったMRIやCTスキャン、毎週の血液検査、脳腫瘍の摘出手術、放射線治療およびに抗ガン剤といった、この一連の治療費は基本的に無料なのです。
びっくりびっくりびっくり

放射線治療と同時に服用した抗生物質や抗ガン剤の副作用対策の胃薬や吐き気止め、てんかん予防などの処方箋は支払いが生じますが、おそらく月々10ドルくらいのモン。
これらの薬をカバーしてくれるのが、CVSのにーちゃんが勘違いしたパートDです。

アメリカは医療費が高いと恐れられていますが、実はシニアには非常に優しいシステムなのでした。ラブラブ

あと母に聞いてびっくりしましたが、日本でシニアが入院すると、保証人が3人必要なのだとか。
びっくりびっくりびっくり

保証人がおれへんかったら、入院でけへんの?!
ガーンガーンガーン

父はしょっちゅう入退院を繰り返しているので、その度に甥や姪に保証人を頼むのが苦痛だと、母がこぼしていました。

それって、特別高齢者には厳しくないですか?

日本は少子化でただでなくても子供のいない人が多いのに、そういう人たちが高齢者になった時に、誰に保証人になってもらうの?

保証人って、やっぱり他人には頼みにくいもの。

幸い母の世代は子沢山だったので、母の姪や甥が近くにいますが、私のようにひとりっ子の人で、もし子供がいなかったらオチオチ入院もできないの?

そういう環境にいる高齢者って、これからドンドン増えていくと思うのですが…。

保証人が必要なほど、高齢者でも医療費が高いということでもあるわけで…。
だってアメリカのようにメディケアが100%カバーしたら、保証人なんて要らないわけだし。

それにしても…。

日本の高齢者の医療負担が、アメリカより高額になる日が来るなんて、ひと昔前じゃ考えられませんでした。

日本も変わった…。汗

日本の高齢者がかわいそう…。ぐすん

では、お元気で。

Have a nice day!

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