お元気ですか？
先日のスウェーデンミートボールで、むやみに美味しいミートボールが食べたくなり、自分で作ってしまいました。
実をいうとこのレシピは、お料理専門チャンネル「フードネットワーク」の人気者、レイチェル・レイのレシピをアレンジしたもの。
彼女は、30分で作れるレシピで有名になりました。
彼女を最初に見た時、「どうも誰かに似てる」…。
外見だけでなく、キャピキャピした雰囲気まで、どこか見覚えがあって…。
で、ある日、「ア！」と膝ポンしたのが、主人の娘。つまり義理の娘だったのです。
主人に見せても、びっくり。
本人にその話をすると、「皆んなに言われる」と迷惑そうでした…。
さて、私のレシピですが、レイチェル・レイのレシピに、私のクチに合うように少し付け加えていますが、基本形は同じ。
まず、マリナラソースを作ります。
準備するものは、これ。
レイチェル・レイのレシピは、材料の分量が基本的にザクッと目分量。
大雑把なワタシ向け。
ケーキ作りじゃないので、お好みで加減して大丈夫。
レッドペッパーとオレガノ、生のイタリアンパセリ、ガーリックに、左端はトマトペースト。
オリジナルのレシピにトマトペーストはないのですが、これでこってり感と甘みが出るので、私はマリナラソースを作る時に必ず入れます。
イタリアンパセリは、このくらいの分量をみじん切り。
厚てのお鍋に、エキストラバージンのオリーブオイルを入れて、ガーリックのみじん切り（４、５かけ）とレッドペッパーを入れ、オリーブオイルに匂いが移る程度にサッと炒めます。
話はちょっと逸れますが…。
私はル・クルーゼの鋳物ホーロー鍋を使っているのですが、これはナント！主人の母親の遺品なのです。
なのでゆうに50年以上は使い込んだもの。
よく「一生モノ」とかいいますが、「一生」どころか、軽く５生くらい行きそうなイキオイ。
カレー、シチュー、マリナラソースからおでんまで、煮込み系は全部コレを使っていますが、まだこんなにキレイ。
ハンパなく重いのですが、お手入れも楽だし、ものすご〜く重宝してます。
話を戻して…。
次は、オレガノとイタリアンパセリを１、２分炒めて、トマトペースト以外のトマト缶の中身を入れます。
ここで塩コショウして、中火で煮込みます。
これを煮込んでいる間に、ミートボールを用意します。
まずオーブンを華氏450度、ということは、摂氏で約230度に温めておきます。
これをマリナラソースを作る前に設定しておくと、準備ができた頃には、オーブンも温まっている状態に。
ミートボールに必要なのは、コレ。
ひき肉、卵、タマネギ、アジアーゴまたはロマーノチーズ、イタリアンパセリ、ガーリック、レッドペッパー、イタリアのパン粉、ウスタシャーソース。
イタリアのパン粉がなければ、普通のパン粉でOK。
イタリアのパン粉はこの通り、ほとんど粉末のように目が細かくて、バジルやガーリックなど、イタリアンに欠かせないスパイスが入っています。
ウスタシャーソースは、日本のウスターソースのようなものですが、ウスターソースよりも甘みが少ない代わりに、ピリッと舌に刺さるような刺激があります。
イタリアンパセリとガーリックは、ソースと同様にみじん切りで、このくらい。
タマネギもみじん切りですが、量はお好みで。このお肉の量だと、半分くらい。
あと、イタリアのパン粉は３掴みくらい。日本のパン粉なら、もう少し少なくていいかも。
大きなボールにひき肉（１ポンドなので、約450グラム）を入れてすり鉢状にし、上記の材料をすべて入れ、
全部入れた段階では、てんこ盛りになって
わからないので、これは卵だけ入れた状態です。
塩コショウして、手でグニュグニュこねます。
ただし！
ここが日本のハンバーグとの最大の違い。
コネすぎは禁物。
日本のハンバーグなら、コネてコネてコネたくった上に、それだけじゃ足りなくて、右手から左手に、で次は反対にと、何度もパッタンパッタンして空気抜きしますが、ミートボールは混ざったらオシマイ。
で、これを丸めて、カップケーキの型に入れていきます。
オーブンで12分から15分くらい。
ミートボールをオーブンに入れたら、マリナラソースを仕上げます。
ミートボールを準備している間も、たまにかき混ぜて火加減を調節してくださいね。
ここからが、私なりのバリエーション。
トマトペーストをひと缶入れ、あとはワインとブラウンシュガーまたはメープルシロップを入れます。
日本には「クッキングワイン」なるものがありますが、アメリカでは「飲んで美味しい」ワインを使うのがミソ。
なので、ワインを開けたら、お食事と一緒に飲んじゃいましょう。
ブラウンシュガーは、アメリカ版料理砂糖。日本には料理用のお砂糖がたくさんあるので、お好みでどうぞ。
どれも量は、ホントに好みで。味見して、自分が美味しいと思う量を足して。
マリナラソースを仕上げている間に、ミートボールも完成。
私は12分派で、これが焼きあがり。
つまようじを刺して、中まで焼けているのを確認して。
表面に焼き色がつくほど焼くと、硬くなってしまうので要注意です。
カップケーキ型を使うときれいに焼けますが、型が肉から出る脂で汚れるのが難点。
これが、洗ってもなかなか落ちない。
私は、カップケーキ型ひとつを、ミートボール用にしちゃいました。
お肉から油が出るので、何も塗らなくても、きれいに取り出せます。
カップケーキ型がなければ、丸めてそのままプレートに並べるのもアリ。
ま、なんでもアリです。
これをパスタで食べてもいいけど、主人が好きなのは、パンの上にかける食べ方。
イタリアンブレッドでもいいし、普通の食パンでも。
お皿にパンを敷き、ミートボールを載せて、マリナラソースを上からたっぷりかけます。
食べる直前に、チーズの残りをすりおろして。
これは、ミートボール２個分。
男性なら３、４個イケます。
イタリアンパセリが山ほど入っているのに、これだと野菜嫌いの主人もペロリと食べちゃうから不思議。
文章にすると、メチャややこしそうですが、ホントに30分で出来ちゃいます。
友人に、ハリウッドボウルのアースウィンド＆ファイアーのコンサートにご招待いただいたことがありました。
ハリウッドボウルは野外音楽堂で、前の方の席はブースになっていて、ピクニックテーブルがあるのです。
自分で用意した食べ物やワインをピクニックバスケットに入れて持ち込めるので、私がお料理を担当しました。
ところがあいにく当日は超過密スケジュール。
そこでマリナラソースは前日から作り置きし、ミートボールもカップケーキ型に入れてラップして冷蔵庫へ。
当日は、オーブンに入れるだけ。その間にポキを作ったり、フルーツを切ったり。
マリナラソースを保温容器に入れて、現地でミートボールの上にかけました。
言ったもん勝ちで…、
大好評でした。
前日から用意できるし、手順さえ覚えたら超簡単なので、ぜひ試してくださいネ。
では、お元気で！
Have a nice day!