江戸に生まれ、生涯の多くを江戸で過ごした葛飾北斎は、
80代になってから小布施(長野県)を4~5回訪れている。

小布施の豪農商の十一代目、高井鴻山の招きによるもの。
鴻山は北斎の門人にもなり、北斎にアトリエを提供した
りもした。

北斎は、1年近く小布施に滞在したこともあったという。
小布施の祭屋台の天井絵や、小布施の寺院「岩松院」本堂
の天井がなどを残している。

小布施を訪問した時期は北斎の最晩年にあたる。
この頃、北斎は「画狂老人卍」と号していた。