バイアスは認識のズレや歪み。
あらゆる方向にランダムにズレるのであれば、測定回数を
増やすなどしてサンプルのサイズを大きくすれば、個々の
ズレの影響を打ち消して小さくすることができる。

問題となるのは、特定の方向にズレることが多いタイプ。
系統誤差(systematic error)と呼ばれるものである。

「意思決定理論とEBPM」(郡山幸雄、宮本幸一:日経BP
日本経済新聞出版)では、系統誤差を、
  交絡バイアス 
  狭義のバイアス
に分けて説明している。

交絡バイアスは、第三の因子が影響して、他の二つの要因
の関係を誤認してしまうケースと考えることができる。

狭義のバイアスは、さらに
  情報バイアス
  選択バイアス
に分類されている。

情報バイアスは、観察や測定の際に偏りが生じるもの。
選択バイアスは、母集団を代表する観察対象を選ぶ際に
        偏りが生じるもの

とされている。