本州では、冬に北風、夏に南風が吹き、日本海側と太平洋側を遮る
形で東西に山がそびえる。

このため、北陸地方では夏の時期にフェーン現象による高い気温が
観測される。

太平洋側では、北風でフェーン現象が発生するが、冬であるともと
もと気温が低いので、大きな話題となることは少ない。他の要因と
の複合で冬であるのに暑い日となることもある。

北陸地方のフェーン現象は世界的にも有名なものだそうだ。
2021年に筑波大の研究者が、北陸地方のフェーン現象の約8割は
「乾いたフェーン現象」であったことを発表した。

なお、フェーン現象の名前のFoehnは、ドイツ語。
もともとはアルプスを越えてくる熱い南風を指した言葉だが、ヘア
ドライヤーを指す言葉でもある。

当て字として「風炎」という言葉もある。