Excelの表示タブから「新しいウィンドウを開く」をクリックすると、
同じExcelのブックを複数のウィンドウで開くことができる。

複数シートから構成されるブックで、異なるシートを並べて見比べる
際などに便利である。

ExcelマクロではNewWindowというメソッドで開くことができる。

問題となるのは、この複数のウィンドウを区別する際の呼び名。

ウィンドウが一つなら、”販売情報.xlsm"などとブックの名前で指定
するが、複数の場合はブックの名前の後に番号をつけて区別する。
これをWindows番号と呼ぶ。

Windows番号のつき方に
”販売情報.xlsm:1"
”販売情報.xlsm - 1"
の2つのタイプがある。

Microsoft公式のVBAの説明などでは前者しかてでこないが、
Excelによっては後者となる場合がある。

Excelのバージョンなどで区別されるようでもないらしい。

使っているExcelでどちらになるかによって、マクロも変える必要
がある。

定評のあるFOM出版のよくわかるシリーズでも苦労している。

2019年初版のExcel2019/2016/2013対応版では、前者のみ記載
があり、学習用マクロデータも前者のものだけしかない。
後者の表示となるExcelを使用しているとマクロが動かない。

2023年初版のOffice2021/2019/2016/ Microsoft365対応版では
A版、B版として両方を記載している。
学習者は、使っているExcelで複数のウィンドウを表示させ、タイト
ルの所に”:1"とでるか” - 1"とでるかを確認して対応する方で学習
するよう指示がある。学習用マクロデータも両方用意している。

バージョンなどを確認するのではなく、実際に複数ウィンドウを作っ
てどちらかを確認するという手順の記載となっているということは、
FOM出版でも受講者が使うExcelがどちらのタイプになるのか簡単に
見分ける方法がないと判断したのであろう。