2月11日は、建国記念の日。
国民の祝日に関する法律には、現時点で16の祝日が規定されている。

この法律において、祝日となる日の指定は、日付が月日で決まっている
ものや、春分の日や秋分の日のように天体の動きで決定されるもの、成
人の日などのように〇月の第〇月曜日という形で規定されるものがあるが、
建国記念の日だけは、政令で定める日として具体的な日付を規定していない。

戦前には2月11日の紀元節を含む11日を祝祭日として休日としていたが、
新憲法下で見直しが行われた際に、元日(1月1日)、成人の日(1月15日)、
春分の日(春分日)、天皇誕生日(4月29日)、憲法記念日(5月3日)、
こどもの日(5月5日)、秋分の日(秋分日)、文化の日(11月3日)
勤労感謝の日(11月23日)の9日に切り替わった。1948年のことである。
(その後の追加があり2024年時点では国民の祝日は16日ある)

世界で建国記念日を祝日とする国が多くある中、日本でも建国を祝う日
を持つべきだという議論があり、1966年に「建国をしのび、国を愛する心
を養う」日として建国記念の日が国民の祝日に加えられた。

建国記念日を設置するにあたっては、反対論やその日付をどうするかについて
多くの議論があった。建国記念日ではなく「建国記念の日」となっている
のは、その日が建国日だということではなく、建国を記念する日だという解釈
も可能なように配慮したためとも言われている。

建国記念の日をいつにするかという案には、
5月 3日 新憲法施行日
4月3日 聖徳太子による十七条憲法制定日
4月28日 サンフランシスコ講和条約発効日
などの意見もあった。

審議会による審議をへて、1966年12月に2月11日に決定した。