落語の演目「饅頭こわい」は、「饅こわ」と略される。

古くからある笑い話が落語になったもの。

「饅頭が怖い」という男を驚かせてやろうと、まわりの男た
ちが饅頭を買って、男の枕元に置く。男は、饅頭の話しを聞
いたら寒気やめまいがしたと言って、布団をかぶって寝てい
たのだ。

ところが、この男。枕元の饅頭をみると「こわいこわい」と
いってぺろりと食べてしまう。

男にだまされたと気づいた男たちが、「本当は何が怖い」と
詰め寄る。

甘い饅頭をたっぷり食べた男がしれッとして言う。
「このあたりで、渋いお茶が一杯怖い」