文章の書き方について述べた一昔前の本に、
 「日曜日に父と庭石をうごかした」
を機械翻訳にかけると、とんでもない結果になる恐れがある
ということが書かれている。

「父をうごかす」ことは普通ではないので、「父といっしょ
に」庭石を動かしたと多くの人は解釈するが、機械翻訳では、
そうした解釈ができないかもしれないというのが著者の指摘
だ。

機械翻訳も、参考にする対訳データが増えたり、解釈機能を
強化することで、多くの場合に人間の期待に近い訳文が出力
されるようになる可能性がある。

試みに、
 「私は父と材木を運んだ」
という文章を、Google翻訳とExcite翻訳で英文にしてみた。

Google翻訳は、大量の対訳データから学習して翻訳し、
Excite翻訳は、構文解析や辞書を使ったルールベースで翻訳
していると言われている。

結果は、Google翻訳も、Excite翻訳も、「父といっしょに」
と解釈して翻訳が行われた。

ここで「材木」を「墓石」に変えたところ、Exciteは「父と
いっしょに」と解釈したが、Googleは「父と墓石の両方を運
ぶ」と解釈した。 (’18/4時点)

「材木」に比べ「墓石」に関するデータがまだ少なかったの
かもしれない。