「四月一日」という苗字がある。
「わたぬき」と読む。
四月一日に着物に詰めた綿を抜き、袷に変えることが
延喜式に記載されている。読み方はここから来ている。
延喜式は10世紀はじめに成立した律令国家の細則を
まとめたもの。
袷から単衣とする六月一日の更衣(ころもがえ)や、
単衣から袷にする十月一日の更衣とともに、
四月一日の更衣・綿貫が設定されている。
月の満ち欠けで朔は月の始まりの日。
太陰暦であれば一日と朔日は同じ意味になる。
「四月朔日」という苗字もあり、こちらも「わたぬき」
と読む。(「つぼみ」,「わたぬぎ」,「さつき」と読む
ケースもあるとのこと)
苗字を持つ人の人数でいうと、「四月一日」さんよりも
「四月朔日」さんの方が多いらしい。