のし袋や袱紗の左右の折り順も、慶弔によって違う。

袱紗は、のし袋を包んでおく布。相手先でのし袋を

出す際には、その場で袱紗から取り出して渡す。

 

慶事の場合、最後に右側の紙や布を左方向に折って

中袋やのし袋を包む。

開く時に、まず右手で右側に開く形になる。

縦書きの本の表紙をめくるのと同じ動きである。

 

弔事の場合は、逆。最後に左側の紙や布を右方向に

折って中袋やのし袋を包む。

開く時は、右から左に開く形になる。

 

慶事の包みかただと右手で左から右に開くので、

動きがスムーズになる。

 

弔事の包みかたはこの逆で、慎みながら開く形を

想定しているのだとも言われる。

慶弔時にお金を入れて渡すのし袋。

お金は中袋に入れ、のし袋は中袋を包む形になる。

 

のし袋の左右、上下の折り順は、慶事と弔事で逆になる。

 

まず上下。

 

慶事の場合は、先に上を折り、後から下を折る。

これにより、下側が上側の上に重なる。

 

弔事の場合は、逆に先に下側を折り、後から上を折る。

これにより、上側が下側の上に重なる。

 

慶事の折り方だと、上から降ってきたものを受け止める

形になる。

 

幸せや喜び、天から降る福を受止め逃さないためと説明

されることも多い。

 

弔事では、涙や悲しみを溜め込まないように、上からの

ものが流れ落ちる形にするのだともいう。

絽・紗・羅(ろ・しゃ・ら)は夏の着物の生地の種類。

どれも織物であるが、隙間なく織る平織りと違って、隙間ができる

ように織るため重ねると生地が透けて見える。

 

絽(ろ)は、平織りを数段織った後に隙間を開けて次の数段を織るイ

メージ。縞模様の隙間ができる。

 

紗(しゃ)は、2本の経糸(たていと)を絡ませて織ることで、格子

状の織りの中に隙間ができる。

紗と書いて「うすぎぬ」と読ませることもある。

 

羅(ら)は、4本の経糸(たていと)を絡み合わせる複雑な織り方で、

3つの中では最も透け感が高い。

室町時代を最後に途絶えていたが、1973年に染織家の北村武資氏が

復活させた。北村氏は人間国宝となられた。

羅と書いて「うすもの」と読ませることもある。

 

どれも俳句の季語として使われるが、「羅(うすもの)」を立項して、

「絽」「紗」は傍題としている歳時記も多い。