Excelのマクロは、シート内に設置したボタンのクリックで
起動させることができる。

ボタンの設置は、Excelの開発タブから行う。
開発タブ>(コントロール)挿入>フォームコントロール
で左上のボタンアイコンをクリックした後、
シート内の適当な場所でドラッグしてマウスのボタンから指を
離すと「マクロの登録」のダイアログボックスが現れる。

ここでボタンに紐づけたいマクロを選択してOKをクリックす
る。

表示されたボタンには、〇のハンドルがついている。このハン
ドルをドラッグしてボタンの大きさを変更したり、〇でないと
ころをドラッグしてボタンの位置をかえたりすることもできる。

ボタン内部をクリックすれば、ボタンのなかの文字を変更する
ことができる。

シートのボタン以外のところをクリックすれば、〇のハンドル
が消え、マクロ起動のボタンとして使うことができる。

再度、ボタンの大きさや位置、中の文字を変更したいときは、
Ctrlキーを押しながらクリック(あるいは右クリック)すれば
よい。

こうして作成したボタンは、シートを印刷しても印刷結果には
現れない。

シートに図形を設置してマクロを紐づけ、起動ボタンと同様に
使うこともできる。図形の場合は印刷結果にも現れる。
Microsoft365のWordの機能にディクテーションがある。

ホームタブ>(音声グループ)ディクテーション

をクリックすると、マイクの絵を含むフォームが出てくる。
この状態で入力したい文章を口述すると、ワードに文字とし
て現れる。

フォームのxをクリックすれば終了。

漢字への変換も自動的に行ってくれる。同音異義語があるた
め、修正が必要な場合もあるが口述筆記として使える。

なお、この機能は、インターネットと接続していないと使え
ない。
以前、
・Excelのセルに日付を入れるとシリアル値が記録される。
・シリアル値は1900/1/1を起点として何日目かというものだが、
 厳密に言うとややこしいところがある
と書いた。

「ややことしいところ」とは、
・Excelでは、1900年を誤ってうるう年としている
ことである。

現在使われているグレゴリオ暦では、
うるう年は西暦が4で割り切れる年。
ただし、100で割り切れるときはうるう年としない。
しかし、400で割り切れるときはうるう年する。
となっている。

1900年は、100で割り切れ、400では割り切れないので
うるう年ではない。

ところが、Excelではそうなっていないのだ。
(ちなみに2100年や2200年などは、グレゴリオ暦どおり
 るう年でない年となる)

これはExcelのせいというより、Excel発売前に広く使われて
いたLotus1-2-3での間違いを踏襲せざるを得なかったという
理由による。
間違いをただすと、Lotus1-2-3で作成されたデータと互換性
が無くなってしまい、Excelへの移行を奨めるうえでの障がい
となりかねないという問題があった。

・Excelでは、1900年を誤ってうるう年としている
という誤りのため、1900/1/1~1900/2/28からの日数をシリ
アル値の差分で求めると、1日多く計算されてしまうことになる。
この期間を絡ませなければ問題は生じない。

Excelでは、オプション設定で、1904/1/2を1としたシリアル値
設定を採用することも可能にしている。