詩 5 bad carma

bad carma 

　人の気持ちなんか

　分かるわけないと

　変わるわけないと

突きつけられながら今日を生きている

『お前はいつもそうだ』って
こちらの行動予測しながら
仕掛けるように試す 罠

『ほらね、やっぱりお前はいつもそう』
『悪い性格を治してやっているんだ』

『被害者は“俺だよ？”』

『俺の人生返してくれよ』

ワタシノ　ジンセイ　ハ？

本当は最初から
期待なんかしてないんじゃない？

私のためという名の自分のため

はなから成長は望んでない

成長されたら困るし

そうしてまた

外部から隔離

離れたがっていると察した夜は
『大切なんだ』って　

『俺を助けて欲しい』って
すがるような目で見詰めながら熱弁

まるで迫真の演技

(最後は圧力でカバーできる

コイツは何をしても大丈夫)

心の中で　舌を出しながら

自分でついた嘘がバレて逆ギレて

『テメェは人間だと思ってんのか？』

『何も出来ないクソガキが！反省しろ』

私ときたらロボットみたい
ごめんなさいの繰り返し

圧倒的正義の保護者と

しつけられる子供役

ふと浮かんだのは

“洗脳”って言葉

他人事だと思ってた

ある人に言われて

初めて気がついた

　　友達が居ないから

　　解らなかったんだ

『誰もお前となんか友達にならない』

『友達を作ってもお前は無駄』

『俺がいれば全てうまくいく』

ずっとそう言われて過ごしてた

大切な約束の日に行かせてもらえず

友情を諦めるしかなかった

［大丈夫？］

何度も優しい声をかけてくれた

私を心配して長いFAXを送ってくれた

あの子でさえも

とうの昔に離れてしまった

　　bad carma

　　人を傷つけたら

　　bad carma

　　ばちがあたる

　　bad carma

　　逃がれられない

　　bad carma

　　ばちよあたれ