昔、ここに来たことを思いだす。
美しい書店が。
この書店の前で栞を売っていたので、お土産に買おうと思ってレジを聞いたら、なんとお店の人が日本人だった。
正確には、お店のひとではなく、このお店を借りて個展をやっている日本人の画家さんだった。
パリのあちこちの街角の風景を水彩画で切り取るNanamiさんと立ち話がはずんだ。
こちらの書店は今の店主で4代目、2026年にお店は200周年を迎えるのだそう。このパッサージュの歴史と共にある書店なんだなぁ。
一つ一つの作品が、実際のパリの街角で、どこにあってどんな場所なのかを画家さんから直接聞きながら鑑賞するのは楽しい。
こちらは、Nanamiさんの住む街にあるおもちゃ屋さんの絵。かわゆし〜!
ギャルリーヴィヴィエンヌ内で見かけた絵になる女性↓
ランチはギャルリー内のビストロへ。地元のひとで賑わっている。
カタコトの日本語を話す、昔大阪に住んでたことがあるというギャルソンおすすめの、ブランケットボー↓美味しかった◎
昼ごはんのあとは、証券取引所ピノーコレクション
へ。
安藤忠雄の建築。雑誌や本でみかけるので、いっぺん見てみたかった。
鏡ばりの床、ガラス張りのクーポールの天井、古今東西の人の営みを描いた壁画。
床にゴロリと寝転べる。
寝転んで、真下から天井をみたところ↓
社会の二極化、貧富の差が問題とされているけど、私は二極化にも良い面があると思う。
ピノーコレクションはじめ、私たちが「美しい」と感じる美術品の多くは、後世に残される文化財の多くは、莫大な富をもつ人たちがその富の力で作ったものやパトロンとしてサポートしたものが多い。
ど偉いお金持ちがこの世からいなくなって、平等な世の中になったら、この世から美しいもの綺麗なもの手の込んだものの多くはなくなってしまうと思う。
そういう理由から、前澤友作のぶっとんだお金の使い方についても、私は好意的な感情をもっている。
文化は、余裕や余剰、無駄から生まれる。
証券取引所の前の広場で、ひとやすみ。
自動販売機がないので、喉が乾いたらカフェに入ることになる。
フランスに夏にきて何を飲むか迷ったら、Menthe à l’eau マンタローを頼むことが多い。
メニューに乗ってなくても、注文すれば必ず出てくるミント水。
お店の中に美犬を発見。
モデルみたいに綺麗な犬だった。