ホテルのあるテュイルリー駅からメトロを2回乗り継いで、郊外にあるスタッド・ド・フランスへ。

1時間くらいの道のり。

最後のところで間違った方向に乗ってしまい(荻窪行と方南町行みたいに別れてる郊外のメトロで間違えた…)、気づいてあわてて戻り、再びサンドニ方面のメトロに乗ろうとしたら、みたことのないぎうぎうぶりに慄き、1本は乗らずに見逃す。

みんな閉会式にいくらしい。予想より人気だ。予想より混んでいる。

次のやつに、思い切って乗り込む。

私は満員電車の国から来たのだ、こんなことでは怯まんよ。



目的の駅までの数駅が、とても長く感じられた。

ホームに降りると、たくさんのボランティアの人たちがお出迎え↓ほっ。


頬っぺたにフランス🇫🇷マーク書いてもらい、雨の中を大勢の人たちと20分くらい歩いてスタジアムへ。

厳重..ではない、簡単にカバンの中を見られる程度の荷物チェック↓


見えてきた!もう遠くから歓声が聞こえてくる。


着いた〜!

もうすでに汗と雨と混雑と人熱でくたくた、からの、なっがい階段を上へ上へと登らされる。


どんだけ登るのと思ったところで涼しい風が吹き抜けて、眩しい光と歓声に包まれ、パッと視界が開けた。


うわ〜〜〜!なんじゃこりゃ〜〜〜!

パラリンピックの閉会式にすごい人じゃないか!

セレモニーは20:30に予定どおりにはじまり、各国選手が入場しているところだった。


「失礼します」をいいながら奥に進まねばならない自分の席を捨てて、勝手にだれもいない車椅子席に陣取る。ふぃ〜。

だいたい、フランスではこういう融通は許可される。

上のモニターと、下の生ステージとを見比べられて、両脇にだれもいないこの席はまさに特等席✨

8万人全員で、オーシャンゼリゼを合唱🎹


Aux Champs-Élysées〜Aux Champs-Élysées

Au soleil sous la pluie à midi ou à minuit

Il y a tout ce que vous voulez aux Champs-Élysées



豆粒みたいな生マクロン大統領とブリジット夫人に会う。

初めてお会いできました。

マクロン大統領がスピーチを始めたら、ブーブーーーと会場全体でブーイングの嵐がおきてた。

噂通りの不人気ぶり。

マクロンさんもはいはい、という感じに苦笑して、短いスピーチで終了。この軽いいなし方、見習いたい。


うってかわって、パリ2024大会組織委員会会長トニー・エスタンゲ氏のスピーチのときは、会場全体が「何かのアイドルのコンサートですか?」というくらいの大歓声で、その人気ぶりにびっくり。

たしかに、ものすごいイケメンかつ3大会連続金メダルを取った国民的英雄にして大スター、目はハートマークにもなる。このお姿はずっと拝見していたい。

スピーチも何言ってるのかわからないけど、ウットリ聞かせてくれる。

スピーチのなんたるかをここにきて再確認。

内容+自信のあるジェスチャーで人の心をつかんでいた。

これは自民党総裁選でだれもできてないやつだ。


来場者全員に配られた光るブレスレットの色が、自動的にかわる。

この灯りで会場に一体感が生まれる。


大雨の中、パリ市長からロサンゼルス市長へオリンピック旗をバトンタッチ。

思えば、オリンピック開会式も大雨だった。


22時ちかく、閉会式会場から遠く離れたテュイルリー庭園にあるヴァスク(聖火)からの中継が映し出され、パラリンピックの火がステージ上でボッチャフランス代表の金メダリストによって消された。

テュイルリーのヴァスクの火も同時に消えた。