7:40に出口をでて、お迎えの車と合流して、アーバインへ。車で1時間くらい。
車中、ドライバーさんにアメリカ当世事情を聞いたなかで印象に残っているのは….ドライバーさんが昨年割と大きな交通事故にあった。「救急車にのると30万円」だったので救急車は来てくれたけど乗らずに帰宅したのだが、その後体調が悪くなったのでこれはマズイと思って「ERにかかりCTをとったら、5分の診察に150万円の請求+CT代別」。結局CTで問題なかったのでそのまま帰宅。
アメリカはdeath or aliveを地でいってる厳しい世界だ…。もちろん保険に入っているので150万は払わなかったようだけど、時価感はんぱない。そして無保険者も多いらしく、その場合リアルにdeath or alive。
今、アメリカで医学部となると最低1億円かかるといっていた。奨学金の返済額も並ではない。
そしたら5分の救急外来診療に150万の値段もつくかもしれない。
ガソリン代もアメリカのほうが日本よりも高いらしい。産油国なのに!
初めてアメリカの弁護士事務所というものに来た。
昔、グッドワイフというアメリカのテレビドラマが大好きで、ほぼ全シーズンみていた。
シカゴの弁護士事務所の話だったんだけど、厳しくゴージャスな世界、と思ってみていた。
こちらの事務所がグッドワイフの事務所と似ているのは、全ての部屋がガラス張りだってことくらいで、それ以外はまったくピリつきもない平和な雰囲気だった。
パラリーガルは日本人女性で、気さくでありながら仕事ができて信頼できる人。
この事務所の日本語案件はすべて彼女を通しているとのこと。彼女といろいろな話をしたなかで印象に残ったのが、彼女の娘さんはアメリカで看護師をしているけど、年収15万ドル(2200万円)だって。
物価差があるとはいえ。
日本とは比較にならない。
日本の医療は餃子の王将並に「安くて高品質で美味しいのが当たり前!」が浸透してるからなぁ。
私は王将は日本の宝だと思ってリスペクトしてるけどね。
弁護士さんはアメリカ人男性で、こちら笑顔と品のいいジョークが上手な感じのいいイケメン。
名刺には小さく「Fluent in Mandarin Chinese 」と書いてあった。
アメリカでは、品のいいジョークを言えることが、スマートと呼ばれるための条件という印象だ…。アメリカといわずどこでもそうかな。日本以外。
信頼できそうだと思わせるスピーチと、目の前の人を笑わせるジョーク、清潔感のある装い。
事務所からのながめはアーバインの住宅地。
日本と違って大規模に統一感を持たせて住宅開発をしているので、緑とテラコッタで揃っていて綺麗。
「人を良い気分にさせること」の大切さ。
アメリカ人は人を良く褒めるし、楽観的だし、ものごとの良い面をみる人が多い気がする。
日本人は逆なことが多い。どちらかといえば悲観的で、最悪のケースを想定して失敗しないように慎重に動く。
真面目さよりも大切なことがあるかもしれない。
真面目と努力にフルベットした日本は、戦争に負けたのだから。
真面目と努力はいったん横に置いておいて、それ以外のところを伸ばしたい。おおらかさとか。寛容さとか。
多分、アメリカ人は日本に旅行にきて、この逆のことを感じて、真面目さとか努力のエッセンスを自分に取り入れたいと思って旅を終えるのだろう。