クライストチャーチのマオリショーで会った台湾人カップルと麻布十番で焼鳥を食べた。
NZのあとに東京を満喫しているケリーとジェリー。

まずは台中と台北に別々に住んでいるという2人の関係性を確認したら、高校時代からの友達だそうで。彼ジェリーはずっと半導体メーカーTSMCに勤めているエンジニア、彼女ケリーはMSDのプロダクトマネージャーからマーケティング会社を起業して現在は70人の社員がいる会社のトップに
なったそう。
もらった名刺が今まで見たことないくらいオシャレだった!プラスチック素材みたいのでできていて、真ん中はカメラのファインダーみたいに大きく透明にとってあって、周辺部に名前や会社名や連絡先情報が小さく小さく書いてある。間違いなく老眼のひとは読めない笑!
自分ではなく、名刺を渡した相手にフォーカスする、という意味を込めているらしい。

ケリーは香港の抗議活動の記事を英訳するという形で支持していると話していたので、とりあえず大統領選おめでとう!で乾杯。大統領選の結果を逐一チェックしながら極寒のディズニーランドとディズニーシーに行っていたらしい。

NZのハンギディナーでご一緒した時から思っていたことなのだが、案の定この2人のコンビは面白かった。一つの会社に勤め通すジェリーと、起業とボランティア活動と旅に飛び回るケリーのペア。穏やかでいつもニコニコしているジェリーと、紛争地域に興味があり、危険地域もふくめてあちこちで活動しているケリー。

このケリーの生態は非常に面白い。
去年は福岡に2か月日本語留学にきていたそうで、ちょっと日本語が話せるけど、ほとんど単語のみの感じ。もう一杯おなじもの、とか、飲食関係の日本語が得意。
美食家で毎日5万人の訪問者がいる食ブロガー。(え!5千人?!と驚いたら、5万人だと訂正された。)
一昨年は南アメリカに2か月滞在していて、アマゾンに1週間、イースター島に1週間、ペルー1週間etc。アマゾンでは殺虫剤DDTを撒かないとヘビやゴキブリが部屋の中に入ってきてしまう話、アマゾンのトイレがやばかった話、ガイドの勧めどおりアマゾン川を泳いだら流れが速くて下流まで流されてしまい危うく溺れかかった話、ペルーやアマゾンではコカの葉栽培が普通に行われていて、それを噛むと高山病予防に効果的だという話、コカキャンディは土産に良いという話、アマゾンでシャーマンに
アワヤスカを飲む秘儀を授けてもらったが何も見えなかった話、アマゾンでは栄養源として有名なアリを食べた話、イースター島をスクーターで巡った話、エジプトでは気球にのって空からピラミッドをみた話、チベットの山奥で英語を教えていた話、ワールドビジョンの活動で中国の山奥に取材に行きリポートムービーを作った話、四川大地震の直後に行ったので現地が混乱していた話、そしてこの4月には平壌マラソンに行くという話。
大好きよ、こういうスケールの大きい話。
ジェリーは危険地帯は嫌だから一緒に行かない旅もいっぱいあるらしいけど、今回のNZと東京はクリーンで安全だからジェリーも同行したらしい。

ハードな旅をしているがグルメなケリーにも、大いに満足していただけた焼鳥コースだった。とくに、ツナギの部分に興味をもった彼ら。食感と見た目から、これは横隔膜=ハラミだろう?というのだが、板さんによれば心臓と肝臓の間の部分=ツナギだという。ジェリーがツナギをGoogle翻訳するとジャンプスーツと出てくる。それも確かに正しい笑。どっちもconnectingを意味する。台湾ではこの部位は捨ててるのかもなぁ、、と言っていた。
そして、台湾では鶏肉の生食は禁止だというので、地鶏の胸タタキを追加注文。外が炭火焼、中はレアというやつ。恐る恐る食べてた。おいおい、アマゾンのアリよか良いだろうが。
 
たくさん笑い、たくさん喋り、たくさん元気をもらった。彼らの東京旅に彩りが添えられたと思う。
 
幸先よい滑り出しの2020年、色々な人から色々な刺激を受けていこっと。