<SKYの家族>
長男:ASD 多動性障害
支援学校高等部1年
二男:ASD 情緒障害 書字障害
地元の中学1年 一般級
長女:定型発達
地元の小学校3年
私:3人のママ 40代
じぃじ退院する
入院して3週間後にじぃじ(私の父)は病院から退院した。
雪の降る日に、介護タクシーで自宅に帰ってきた。ばぁば(私の母)と私の姉が付き添ってくれた。
タクシーから降りる時は、介護タクシーの運転手さん2人に肩を貸してもらい、自分の脚で歩いて自宅へ帰ってきた。
退院当日は、ドクター、訪問看護師、ケアマネ、酸素レンタルの職員など次々に訪れ、バタバタと1日が終了した。じぃじも疲れていたので、私は翌日に電話で話した。
「自宅はやっぱり最高だ~!」と声質もよく聞き取りやすかった。
自宅では、悪夢を見る事もなくよく眠れ、日中はテレビを見たりしながらゆっくりと過ごしていた。
私は、週末にじぃじの所に行く予定になっていた。
行く予定になっていた前日の夜、じぃじから電話があった。
声がかすれて聞き取りずらかったが、
「おれの希望を聞いてくれ。。。自宅で最期を迎えたい。。。病院には入院したくない。。。最後も救急車を呼ばないで欲しい。。。」とかすかな声で言っていた。
「うん。わかったよ。じぃじの希望は聞いたよ。明日また話そうね」
翌日、私と長女はじぃじの家に向かった。
私達が来たことが、すぐにわかったのか、じぃじの寝ている部屋から外に向かって手を振っていた。
ばぁばと姉から、今週の状態を聞くと、食欲がほとんどなかったが、呼吸は安定していた。
じぃじの大切な日は決まって天気が荒れる。
退院して自宅へ戻った日も、大雪だった。