

『ミザリー』
原題:Misery
制作年;1990年
製作国:アメリカ
スティーブン・キングの同名小説を
『スタンド・バイ・ミー』の
ロブ・ライナー監督が映画化した
傑作サイコスリラーですが
ベストセラー小説『ミザリー』シリーズの
人気作家ポール・シェルダンは
雪道で事故に遭い瀕死に陥ったところを
近くに住む元看護師の中年女性アニーに
救われるのですが『ミザリー』シリーズの
熱狂的な愛読者である彼女は両足を
骨折したポールを献身的に介護するのですが
新作でヒロインが死んだことを知ると
逆上して態度を一変し命の危険を感じた
ポールは脱出を試みるが・・・
という展開なのですが
『ミザリー』は小説を読んだことが
ありましたがどんな結末を迎えるのかと
恐怖のあまり一気に読み切ってしまった
そんな記憶がありますが話の結末を
知っているのにそれでも当たり役の
キャシー・ベイツの怪演も手伝って
身のすくむような怖さを感じましたが
事故から助けてくれた恩人の優しい笑顔と
心のこもった看護に命拾いを感謝して
でも警察や病院に連絡していないのは
どうしてと些細な違和感を感じるや
状況は一気に急転直下の地獄へと変わり
精魂込めた作品をも犠牲となり
身が切られるように辛さにおおいかぶさる
ナンバーワンのファンと自称する
キャシーのくるくる変わる表情・態度に
翻弄され機嫌がよいと思ったら
残酷無比な様相を見せるかと思ったら
反省して気落ちする場面もあり
たんなる情緒不安やパワハラを見せつける
だけではないという屈折したキャシーの
心理状態に導かれる映画の結末は
ニュースで耳にする推し活やパワハラや
カスタマーハラスメント
DVや虐待という言葉に変わり
現実でも起こっていることに
絵空事ではない恐怖を感じましたが
(2022年12月26日(月)視聴)
猛暑の勢いも少しずつおとろえた
秋の夜長に観るお薦めのホラー映画ですが
狂気を暴走させる愛読者を演じる
キャシー・ベイツが第63回アカデミー賞で
主演女優賞に輝いたというのも納得です

#ウクライナ
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