夫、寛解! | ロンドン郊外で日本語教師

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試行錯誤四苦八苦しながらぼちぼち教え始めました。

夫の病気は、100種類に近いと言われる悪性リンパ腫に数えられる中で、慢性リンパ性白血病(CLL)/小リンパ球性リンパ腫(SLL)、と言う一つの病気なのに二つ名前がある病気です。

癌化して増えていく白血球の内の小リンパ球が、血液内で増えたら白血病と呼ばれ、血液内には見つからない、若しくは少量で主にリンパ節内で増えればリンパ腫、と言う名前になるのだけれど、病気の中身は全く同じと言う、なかなかユニークな病気です。

 

 

お蔭様で、夫、最後のお薬が終わる直前のコンサルテーションで、

担当医から

寛解

のお言葉をいただきました。

 

Yeaaaah!

 

 

 

 

一昨年の夏に、日本で衝撃の診断が降り、帰英して

英国で治療開始。。。

思えば、長かったのか、短かったのか。。。

 

始まったのはここから。。。

 
 
『夫の闘病』のテーマ、それでも16件だけだったのね。
 
 
読み返すと、当時の夫のパニック振りもそうだけれど
北海道地元の友人、お医者様、検査病院の方々が、本当に良くして下さった事が、
なんだかもう5〜6年前だったんじゃないか、位の遠い日の事のように思い出される。。。
 
 
 

夫の治療は、これ

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ベネトクラクス/オビヌツズマブ併用療法−1年間の固定期間療法

 

 

 
1年の固定期間の治療で、1年間の治療が終わって寛解になったら、Wait & Watch期間に入る。

特に治療前半に通院し点滴治療を受けるなど、時間の制約がかなりあるが、1年の固定期間治療で、殆どが寛解に。寛解期間は、治癒は無いこの病気に於いては記録的な長さ。1年の固定期間後は、投薬も無く、普通の生活に戻れる。

 

 

自分の身体の中を癌化したB細胞が駆け巡る図を想像するだけでも、そりゃ夫には恐怖だっただろう。

私が罹患した子宮体癌のように、切っちゃえば良い、では済まないからね・・・

 

病気の受け止め方は人それぞれ。

夫は論理的思考の持ち主ではあるが、結構家族に当たり散らしていたなぁ、と思う。。。

しばらく経つと、家族もその状況には慣れていくんですね・・・

心穏やかではありませんが💦

 

本人に、治療効果が実感出来るようになってくると、精神状態も穏やかになっては来るので、

ご家族に患者さんがいらっしゃるお家は、ちょっと暫く辛抱してあげて、としか、言えません💦

 

100種類近くもある悪性リンパ腫の中で、夫の病気は、欧米では一般的、それに対して日本ではとても珍しいので、夫が受けた治療法(実にまだ治験の寛解観察が進行中なんだそうです。)が、日本に於いて、病院側として経済的に進められる・勧められるようになるのかどうかは、私には分かりません。

この併用療法は、研究結果によると、効果はとても良い様ですので、患者数の多い欧米でもっともっと一般的になれば、薬価も下がり、日本でも使用できるようなるといいですね。。。

 

 

夫の担当医の話では、現在も色々な治療法が『治験』として進められており、夫の寛解中には、多くの治療法が新たに認められて行く事だろう、とのこと。

 

残念ながら夫の病気は治癒はしない、いつか再発する、と言うものなので、頭の中に心配のタネはいつも片隅にある、と言う感じでしょうが、、、

寛解中の医療の進歩に期待しながら、服薬のスケジュールを考えなくて良くなった、普通の生活に戻っている期間、少しでも長くありますように、そして、楽しんで欲しいなぁ、と心から願うばかり・・・。