薬剤師としてできることなんて、ない | ゆみ’sカフェ~漢方カウンセリングと漢方茶でごきげんな毎日に整える~
尊敬する薬剤師の先輩とお会いしました。


若くして自分の薬局を持ち
家事に子育てに仕事に
第一線で活躍されている豪快で憧れの方。


その方から、まさかの言葉を聞きました。


『何十年と薬剤師をやってきて
結局のところ、誰のことも救うことはできなくて
無力な自分に愕然とする日々よ』


『長年私を慕って来てくれるお客さんも病気になるわけよ。
救えなかったことに無力さを感じるけど
それでも病気後も通ってくれてることを思うと 
その人が今日も楽しく過ごせることを祈ることくらいしかできないよね』

『それなのに、ありがとうって言われるのよ。情けないよね。』


と、そこにはいつもの豪快な姿はありませんでした。


でも私は知っています。

先生のお客さん(患者さん)がいつも薬局に来て、楽しそうに大笑いをしていることを。
先生自体が、薬であることを。





薬なんか飲んでも意味ない

とは、もちろん言いません。


症状に合った治療をすることってすごく大切とも思っています。


が、

心のあり方が、とても影響している

とも思っています。




私には、ちょうど1年前

年齢もほぼ同じで、同じ病気になった親戚がいます。

見つかった段階で、二人とも覚悟をするようにと言われてました。


先日、ひとりの方がお亡くなりになりました。

そして、もうひとりは、とても顔色も良く元気に過ごしています。
(まだ1年ですが、もう1年でもあります。)


二人の違いって

気持ちのあり方が大きく違っていただけなんです。



自分の人生に前向きか後ろ向きか。

ただ、それだけ。



私に出来ることは

とにかく話を聞くことだけ。

ただ人生を全うできるよう祈ることだけでした。


逆にいうと、
そんなことしかできません。わたしには。



でもね

前を向いてる人には、すごい追い風になれる気がしています。



と、信じています。




だから

今日も前を向くあなたに

遠くから祈っています。


次に会うときも

思いっきり笑えますように。