料理の準備が終わって、
いよいよ教会の日曜ランチのスタートです。
 

 
MENSAメンサは「食堂」のイタリア語。
 
Trattoriaトラットリアも食堂ですけど、
メンサと言えば、
病院の食堂とか社食とか学生食堂とかを指す言葉です。
公共の食堂って感じですかねぇ。
 
 
いつものように貼りだされた本日のメニュー。
イタリア語が呪文のように並んでます滝汗
 
・ピッツェッテ(ミニピザ)とパンツェロッティ(総菜パン)
・フェットゥッチーネ・アル・ラグー(ミートソース)
・フェッティーネ・ディ・スイーノ・パナーテ(豚薄切り肉のパン粉揚げ)
・スカロッピーネ・ディ・スイーノ・アル・リモーネ(豚肉のスカロッピーネレモン風味)
・インヴォルティーニ・ディ・ブロッコリ・エ・サルシッチャ(ブロッコリーとサルシッチャのインヴォルティーニ)
※Luca Pollo al Pomodoro(後述します)
・フィノッキ・イン・パデッラ(フェンネルの炒め物)
・インサラータ・ディ・ファジョッリ(豆サラダ)
・ブロッコレッティ・リパッサーティ(ブロッコレッティの茹で炒め)
・カルチョーフィ・アル・メントゥッチャ(カルチョーフィの野生ミント風味)
・ドルチェ・デッラ・カーザ・ファット・ダ・マリアグラーツィア(マリアグラーツィアの手づくりドルチェ
・ティラミス
・マンダリーニ、水、ワイン、カフェ
 
まぁ、たいしたこと書かれてませんけどねアセアセ
材料や調理法をそのまま連ねてるだけ、
端的に説明できないのがイタ語メニューです笑い泣き
 
 
いつものようにテーブルセッティング。
 
 
食後のフルーツ、マンダリーノも並べてあります。
 
食堂は12時半スタートですけど、
この日は12時ごろから人が集まり始めました。
 
 
前菜はこんな感じ。
豆サラダにミニピザ、総菜パン盛り合わせ
 
 
ミニピザと総菜パンは近所のお総菜屋さんからの提供です。
 
残りものをくれるので冷凍保存して、
使うたびに解凍、オーブンで温めてサービスしてます。
すごく美味しいので、ワタシもいつもつまみ食いしちゃう笑い泣き
 
 
前菜を出し終わってから、
プリモ用のフェットゥッチーネを茹で始めます。
パスタはアツアツを提供したいですからね。
 
 
ニンジン、セロリ、玉ねぎ、牛肉を炒めて、
トマトの水煮でじっくり煮込んだラグーソース。
 
 
アルデンテに茹でた
フェットゥッチーネを絡めてお皿に盛りつけます。
 
 
さらに上からラグーをかけ、
パルミジャーノレッジャーノチーズをかける。
 
 
フェットゥッチーネ・アル・ラグーの出来上がり。
美味しそうでしょーキラキラキラキラキラキラ
 
 
セコンドピアット(メイン)は、
コントルニ(野菜の副菜)と一緒に盛りつけました。
揚げたてのカツがいい感じラブラブ
 
さて、先ほどのメニューにあった一文、
※Luca Pollo al Pomodoroですけどね。
実は食堂の常連にイスラム教徒がいるのです。
 
宗教的に豚肉NGなので、
ポッロ・アル・ポモドーロ
チキンのトマト煮込みを用意したというわけ。
前日に仕込んでおいたこのお料理ね。
 
 
ひとり分にしては大量なのは、
ルカ氏が家族に持って帰れるようにイエローハート
 
カトリックの教会ですが
宗教に関係なく食堂を利用できます。
イタリア人ってこういうところが本当に寛容なのよね。
私がイタリア好きな理由の一つです。
 
デザートは一緒にボランティアをしてる、
マリアグラーツィアが家で作って持ってきてくれました。
 
 
これはロートロ・ディ・ファルチタ
日本風に言えばロールケーキですね。
奥がリンゴを煮たもの、
手前はヌテッラを巻き込んであります。
 
 
同じくマリアグラーツィア作、
トルタ・ディ・メーラ、りんごケーキ。
 
彼女はホントに料理上手なんですよね。
この日は日曜ボランティアを途中で帰るからと、
わざわざ自宅で作って持ってきてくれたのです。
 
皆さん、ホントに自由意志でボランティア活動を楽しんでます。
 
それにしても前菜からデザート、ワインに至るまで、
イタリア料理のフルコースです。
これを毎週日曜日、無料で提供しています。
 
カトリック教徒以外もウエルカムだし、
一人暮らしの老人とか、
仕事がない人とか、
イタリア語があまり出来ない移民とか。
 
貧富や境遇に関係なく
みんなで集まって食事を共にするという
人生の豊かさを実現したかのような時間を過ごすことができます。