歴史と文化の層の織り成すイタリア。
 
ギリシャの影響を色濃く受けたローマ時代。

そこへキリスト教が徐々に入り込み、

中世になると全てがその支配下に。
 
ルネッサンスを経て人間回帰志向がありましたけど、
とはいえキリスト教の影響を受けたまま、
それが現在まで続いているような気がします。
 
どこの地域にも歴史ある教会があり、
布教や信仰の目的で創作された芸術作品の宝庫となっています。
 
その最たるものがカトリックの総本山、サンピエトロ大聖堂ですね。
サンピエトロには及びませんが、
ブラッチャーノにも一応、教会のお宝があります。
そして、現在では市立博物館で保存、公開されています。
 
入場無料ですので、ブラッチャーノで時間ができたらぜひハート
 

 
ヴィッラノーヴァの聖トンマーゾ
 
17世紀後半、
ジョヴァンニ・フランチェスコ・ロマネッリによって描かれた油彩を
2008年になってジローラモ・トロッパが模写したもの。
両方とも聞いたことない画家ですけど(汗。
 
聖トンマーゾはスペイン出身のアゴスティーノ派の隠者。
1665年、ローマ教皇アレッサンドロ7世によって列聖されたそうです。
 
 
ソフィア・ブラニカ・オデスカルキ
19世紀後半、作者は不明。
 
1858年、ポーランドからオデスカルキ家に嫁いだお姫様。
慈善活動に熱心でブラッチャーノに、
貧しい人でも入れる病院を設立しました。
 
受胎告知
 
1490年頃、ルネッサンスの巨匠、
アンドレア・デッラ・ロッビアによる作品のレプリカ。
フィレンツェの工房で製作されたものが、
ブラッチャーノに運ばれたけど経緯については不明なんだそうです。
 
これ、とーってもステキなんですキラキラ
水色と白い陶器の温かみが良き。
 
 
周りを囲む天使とか、マリアさまのお顔とか。
 
 
ヴィーナスとアドニス
1600~1610年
クリストフォロ・スターティ作
 
おそらくブラッチャーノ出身の作者から
ブラッチャーノ市へ寄贈されたもの。
 
 
とても繊細でなめらかな大理石が、
肌の質感をよく表していると思います。
よく形を保ったまま400年も残されていましたねぇ。
レプリカではないようですポーン
 
 

オルシーニ家の墓石

1552年、トラバーチン製

 

ブラッチャーノのサンタ・マリア・ノヴェッラ教会の床から発掘。

オルシーニ家ゆかりの人が埋葬されていたらしいけど詳細不明。

 

 
聖水盤
15世紀 凝灰岩製
作者など詳細不明
 
 
キリストの胸像
15世紀後半、大理石製
作者など詳細不明
 
こちらもやはりサンタ・マリア・ノヴェッラ教会に収蔵されていたそうです。
どこから来たのかも不明。
 
 
噴水の飾り
17世紀初頭、大理石製。
 
この顔、なんか笑っちゃいますよね笑い泣き
19世紀なって現在の町の中心広場で発掘されたそう。
なんの目的で使われていたかは不明だそうですけど、
あきらかに口から噴水の水が出ていたっぽいですよねぇ。
 
なんか久しぶりにイタリア語を訳してたら疲れましたアセアセ
最近では日本語にしか触れていないので。
イタリア語で情報収集するしかない暮らしが
あと少しで再び始まるのでリハビリになりました。