ピッツァの種類は星の数ほどあるといっても過言ではないと思います。
地域によっての違いもあるし、オリジナリティあふれる現代的なトッピングもあるし。
 
でも、本場ナポリで昔から愛されているのは、
マルゲリータとマリナーラの2つで間違いないと思います。
 
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でね、このマリナーラにアンチョビを乗せるか、乗せないか、どっちが本当なのかというと、
おそらく乗せないのが昔ながらのレシピらしいです。
アンチョビは高価な加工食品だったので、庶民が気軽に口にできるようなものではなかったそう。
オリーブオイルもしかりで、ホントに少しかけるだけだったみたい。
 
気になってググってみたら、
イタリア新聞ラ・レプッブリカにこんな面白い記事があったんです。
 
Per favore, niente acciughe sulla pizza. 頼むからピッツァにアンチョビを乗せるな

https://ricerca.repubblica.it/repubblica/archivio/repubblica/2016/04/14/per-favore-niente-acciughe-sulla-pizza32.html?refresh_ce

 
2016年に70歳の生粋のナポリっ子が寄稿したのかな。
こんな記述がありまして。
 
la famosa "Marinara"; anche lì le acciughe erano un "optional".
Ingredienti principali: poco olio (prodotto per ricchi), aglio, origano, pomodoro e,
a richiesta, capperi ed olive nere.
有名な”マリナーラ”もアンチョビはオプションだった。
基本材料は、少しのオリーブオイル(高価だった)、ニンニク、オレガノ、トマトのパッサータ、
リクエストによって、ケーパーと黒オリーブ。
 
おじいちゃん、この後もナポリピッツァについて熱く語っていまして。
 
Successivo riposo dalle 4 alle 6 ore dopo aver diviso la pasta in pagnottine da circa 200 gr.
Si formano poi dei dischi del diametro di 35 cm, stendendo l'impasto con le dita,
guai a chi usa il mattarello!
生地を4から6時間ほど休ませたら、200グラムのかたまりに分けます。
それを直径35センチの円形に、指を使って伸ばしていきます。
麺棒なんか使ってるのは誰だっ!
 
というわけで、ピッツァ生地を伸ばすのに、綿棒使っちゃダメだそうです。
 
たしかに、私も今回ピッツァの生地から作って思いました。
せっかくフッカフカにふくらんだ生地を、綿棒でゴリゴリ押して行ったらダメだわ。
生地にうまい具合に入り込んだ気泡が台無し。
あの、ふっくらとしたナポリピッツァの生地の美味しさが失われてしまうと思います。
 
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実は私はマリナーラのほうは、綿棒を使って成形したんです滝汗
そうしたら、見事にローマ風なパリパリ生地になりました笑い泣き
 
単に焼く温度と時間の違いかと思ってましたが、
おそらく麺棒を使って生地を伸ばしたこともパリパリになった一因だわポーン
こうして体感して覚えていくのって、大切なことですね。