約2000年前に作られた円形競技場「アレーナ」を会場に、

毎夏行われるヴェローナのオペラ・フェスティバル。

1913年の初回を皮切りに、途中、戦争でのお休みを挟み、今年で第96回でした。



 

昔は今よりもう一回り大きかったんですね。

一番外側の壁は、一部が残るのみ。

上の写真、外側の薄いレンガ色の部分がそれです。

 

あらかじめ予定していた『カルメン』、『アイーダ』を観たら、

想像以上にすばらしかったので、ヴェローナ最後の夜も鑑賞しようということになりまして。

とくに私がハマってしまったんですよね笑い泣き

 

アレーナのすぐ近くにチケット売り場があるので、

3日目の午前中、そこへ行って直接チケットを購入しました。

そのとき、せっかくなので昼間のアレーナを見学しようと、周りをグルっとまわってみることに。

 

アリーナ席の入場口に向かって、左手にチケット売り場があり、

そのままズズッと左に進んだところ。

 


 

『カルメン』と『アイーダ』の古いポスターが飾ってありました。

 

『カルメン』は1914年8月1日から16日とあります。

当時から残った外壁がアレーナのシンボルだったんだなぁと分かる1枚です。

 

『アイーダ』は1913年8月10日から15日。

実はこのときの公演が、オペラ・フェスティバルの第1回目だったんですね。

『アイーダ』を作曲したヴェルディの生誕100年記念行事だったそうです。

ここから毎年行われ、現在に至るというわけ。



 

ここから先はコンテナや簡易トイレがぎっしり並べられ、奥に行くことができませんでした。

200名ぐらいの大所帯のステージです。

これぐらいの設備が必要ですよね。

 

引き返して、アレーナの前にあるブラ広場まで戻ってきました。



 

正面に見える建物はヴェローナ市役所です。

その前の部分が、なんとオペラの舞台装飾の置き場になっていましたポーン



 

これは『カルメン』で使われていたものじゃないかしらんはてなマーク



 

こちらは絶対に『カルメン』です。

私たちの席の前にあった舞台装飾だわ。


 

こちらは『アイーダ』。

 

まるで舞台装飾の美術館見学をしてるような感じです。

夜中まで舞台があり、翌日の午前中なのにすでにここに移されてるってけっこうな大仕事だと思います。

だって、イタリアですよ笑い泣き

 

市役所前を通り過ぎ、そのままグルっと回り込んでいったら……


 

第三夜の出し物『セビリアの理髪師』の舞台セットがありましたアップ

 

あらかじめホームページでチェックして、この舞台のかわいさに一目ぼれ。

観てみたいと思わせたものです。

どうやら、『アイーダ』から『セビリアの理髪師』へと舞台変換が行われている真っ只中だったよう。

これが面白くて、つい見入ってしまいました。

 

写真も撮ったので次回につづく。。。