ブラッチャーノからチヴィタ・ディ・バニョレージョへ行く途中、

道路標識に不思議な案内を見つけました。

 

Celleno Borgo di Fantasma チェッレーノ ボルゴ・ディ・ファンターズマ

ボルゴは旧市街、ファンターズマはオバケとか幽霊という意味なんですが、

オバケが住む旧市街って、どういうこと?

 

チヴィタからの帰りもこのチェッレーノの近くを通ったのですが、今度は

Terra di Ciliegia テッラ・ディ・チリエージャ、さくらんぼの町、という標識もありまして、

じゃ、さくらんぼでも買って帰るかということで立ち寄ってみました。

 

 

奥の城壁の上がウワサのオバケが住む旧市街ね。

チヴィタで歩き回って疲れていたし、いちばん暑い時間帯だったしで……


 

バールで休憩笑い泣き

そして、さくらんぼはどこで買えるか聞いてみました。

そしたら、町の農協で買えるらしいのだけど、あいにくこの時間帯はお昼休み。

イタリアの田舎町のながーいお昼休みです。

 

さくらんぼーさくらんぼ

食べたーいさくらんぼさくらんぼ


 

なんと!

 

このバールには手づくりのさくらんぼジェラートがありましたさくらんぼさくらんぼさくらんぼ


 

ジェラートなのにミルクすら入ってません。

さくらんぼと水と砂糖だけ。

これがさわやかな味で本当に美味しかった爆  笑

 

バールのお兄さん、私たちが日本人だと知ると、

チェッレーノの人たちは日本にすごい親近感を持っているという。

気持ち的には、姉妹都市感覚だって。

それは、さくらんぼの木が日本原産だからビックリマーク

私、さくらんぼが日本原産とは知りませんでしたポーン

イタリアにある日本の木は、柿と椿ぐらいかと思ってましたよ。

 

この週末、さくらんぼ祭りが行われたそうだけど、

地元の子どもたちは日本をテーマにした発表ブースを製作したそうですよ。

それなのに、たぶん日本人は誰も訪れていないんですね滝汗

 

チェッレーノのさくらんぼ祭りは、毎年6月第2週の週末に行われるそうです。
そして、まだ実際に日本のどの町とも姉妹都市になっていないんだって。

山形あたりのさくらんぼの町の皆さん、チェッレーノと姉妹都市になりませんか?

 

 

そんな話をしていたら、お兄さんが旧市街にもぜひ立ち寄ってと言う。

説明する人もいて、なかなか面白いのだって。

なので、この坂を上って、オバケの住む旧市街に潜入してみましたゲッソリ


 

スロープの途中ですでにこんな景色を見ることができます。

チヴィタとよく似てますね。

規模は相当小さいけれど、自然の丘の上を利用して形成されたエトルリア由来の町です。


 

絶壁みたいにそそり立っているのが分かりますか?

ちなみに、町に入ってすぐ、左の絶壁にある建物は……


 

もともとはお肉屋さんだったのだそうです。

今では町の案内係の詰め所になっていました。

お肉屋さんの道具って、こうしてみると拷問の道具っぽいですよねぇあせる

 

この旧市街は第2次世界大戦のあと、急激に人が離れ、現在では誰も住んでいないのだそうです。

とても小さな場所なんですが、ここにはいろんなものがそろっていました。


 

チェッレーノ旧市街への門はこの1つだけ。

もともとは兵士たちが防衛の拠点として町を大きくしていったのだそうです。


 

ここには帽子屋さんと電話局があったのだそう。

手前の白い石の窓枠が、どうやら帽子屋さんのショーウインドーだったらしい。

 

 

今ではすっかり何もないですけどね。

 

さくらんぼを買うためにちょっと寄っただけなのに、

ものすごい長居することになっちゃいました。

というのも、この旧市街があまりに面白過ぎたからアップアップアップ

 

つづく。。。