6月2日はイタリア共和国記念日の祝日です。

国民投票によって王政廃止が選択され、共和制となったのが1946年6月2日

まだ70年ちょっとで、意外と最近ですよね。

 
イタリア最後の王家はサヴォイア家、王さまはウンベルト2世。
6月14日には国外追放となり、ポルトガルへ亡命したのだそうです。
戦時中にファシズム政権を支持した王家は、
終戦と同時に、国民からばっさり切り捨てられたんですね。
 
私の初めてのイタリア暮らしはピエモンテ州だったのですが、
かの地はサヴォイア家の名残りが強く感じられる土地柄でした。
 
世界遺産に登録されているサヴォイア王家の王宮群もありますし。
 
 
とくに州都のトリノは、いま思うと「イタリア」というより「サヴォイア家の土地」って感じがすごくしました。
 
 
まず、バールの雰囲気がローマとぜんぜん違うんです。
カフェという感じで、もっと文化的な香り、フランスのイメージが濃厚でした。
 
ビチェリンもトリノで初めて飲んで感動したのを覚えてます。
 
 
ビチェリンって、こんなのです。
エスプレッソとココアと生クリームが同量ぐらいずつ入っている飲み物で、トリノが発祥。
トリノのカフェではどこでもあるけど、ローマでは聞いたことがありません。
 
と言い切りましたが、エスプレッソ&ココア、なんか別の呼び名でバールにあった気が……。
 
思い出しました!!
マロッキーノだ!!!
Marocchinoでモロッコ風という意味です。
 
ビチェリンって、ピエモンテ方言っぽいですよね。
イタリア語の小さいことを表す接尾語「リーノ」が、ピエモンテだと「リン」ってなるんです。
 
ピエモンテ名物、極細パスタのタヤリンも、イタリア語だとタリオリーニ
Taglieriniタッリェリーニ→タッリェリン→タヤリン笑い泣き
ビチェリンは、小さなグラスというBicchierinoビッキエリーノがピエモンテ風に
ビッキエリーノ→ビッキエリン→ビチェリンと、なまったものと思われますウインク
 
 
グリッシーニもサヴォイア家にまつわるトリノ発祥のパンですね。
 
サヴォイア家の王子は胃腸が弱くて、しょっちゅうお腹を壊していたらしい。
そこで、消化に良いパンとしてグリッシーニが誕生したのだそうです。
リストランテでは自家製グリッシーニを用意していて、
どれもオリジナリティあふれる形や味で面白かったなぁ。
 
 
ピエモンテではパン屋さんでグリッシーニを買えます。
スーパーで売ってる袋入りのものとは、味も風味もぜーんぜん違うので、
見かけたらぜひ買って食べてみるとこをお勧めしますラブ
 
 
いろんなグリッシーニを見ていたら、なんだか無性に美味しいのが食べたくなってきました。
 
 
大量生産のじゃなくて、パン屋さんが手づくりしてるのね。
 
 
消化に良い軽いグリッシーニは、夏の食事にぴったりですね。
ブラッチャーノのパン屋さんにはなかった気がするけど、どうかなぁ。。。