フィレンツェには実はチェントラーレ、中央駅と名付けられたものがありません。
中央駅的なのが、フィレンツェ・サンタ・マリア・ノヴェッラ駅ね。
フィレンツェに電車で行ったことのある人、
ほとんどがこの駅を利用してるんじゃないでしょうか。
イタリア語表記だとFirenze S.M.Nと略される場合もあります。
Firenze S.M.N駅を出ると、目の前にすぐサンタ・マリア・ノヴェッラ教会があります。
十分美しい姿ですが、実はこれ、教会の裏側なんですよねー。
右側の細い道を行くと、教会の正面に出ることができます。
白と黒のシマシマ模様に見えますが、実は黒じゃなく濃い緑色なんです
これがフィレンツェの建物のカワイイところなんですよねー。
黒じゃない分、とっても軽やかに見えます。
下のどっしりした部分は14世紀半ばに完成。
ルネッサンスが始まる前ということで、ロマネスクスタイル。
上についてる部分は15世紀になって、あとから付け足したそうです。
実はこれまで中に入ったことがなかったんです。
そういう人、多いんじゃありません?
フィレンツェはドゥオーモとかウッフィツィ美術館とか見どころが多いですからね。
意外とすっきりしている中の様子。
フレスコ画は正面祭壇周りに描かれているだけです。
白い壁なので交差ボールトアーチのストライプが映えます。
中央に下がっているキリスト磔刑はジョットの作品で、なんと1290年ごろ製作されたそう。
木版に描かれたテンペラ画です。
まだフレスコ画とか油絵とかが開発される前の絵画手法ね。
ジョットといえばテンペラ画。
この大きさといい、金色に輝くイコンのようなスタイルといい、一見の価値あり。
床もなかなか興味深いです。
これはどう見ても太陽マークですよねぇ?
やっぱりいろんな教会にある、太陽の光で日付を知るためのカレンダーかしらん。
正面祭壇のこのゴージャスさを見て
フィレンツェのドゥオーモ、サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂のミニサイズ
これ、ものすごく精巧に作られていて、いつまでも見ていられるレベル。
教会といえばステンドグラス。
正面祭壇のいちばん奥にあります。
サイズといい、美しさ、細かさといい、他にはなかなかないんじゃないでしょうか。
このステンドグラスの周りの壁も含め、
主祭壇周りはすべてフレスコ画でぎっしり埋め尽くされています。
いくら時間があっても足りない見どころ満載なサンタ・マリア・ノヴェッラ教会です。