イタリアについては、食べ物にしか興味のなかった私。

でも、ご案内するお客さんの興味の対象はそれ以外であることもとても多いです。

というわけで、必然的にいろいろ勉強させていただくことになり、

知ると、そのうちもっと深く追求したくなり、いつしか自分の趣味になっていく……。

 

思えば20代、30代のころ、

自分の希望の部署に配属されず、最初はめっちゃテンション低くても、

仕方なくやっていくうちに、気付いたらその仕事が好きになっている、

ということが、よくありました。

 

この状況、とても似てます笑い泣き

 

さて、そんなわけで、目下のところ私の興味の対象は、

教会建築、絵画、紋章、カトリック、ecc...←イタリア語だとなぜかetc.じゃない。

と多岐にわたってきていて、そこに必須になってくる知識は歴史です。

 

日本語に翻訳された資料はないので主にイタリア語サイトをチェックしながら勉強してます。

今回見つけたおもしろいページはこちらです。

http://www.tusciasabatina.it/esplora-la-tuscia-sabatina/manziana/bosco-macchia-grande-di-manziana/

 

ブラッチャーノの隣町、マンツィアーナはブラッチャーノとは違った歴史を歩んだ町です。

ローカル線でひと駅、車なら20~30分の場所なのに、

このあたり一帯に触手を伸ばしていたオルシーニ家の興味の対象にならなかったらしい。

 

マンツィアーナには広大な森があって、

この辺りの人は森林浴をするためによく訪れます。

私はいつも車で通りすぎるだけで、実際に森の中に足を踏み入れたことはありません。

でも、表の通りからでもうっそうとした木々の茂る様子がよくわかります。

 

この森は、30~40万年から10万年前に起こった火山の噴火によってできた土地がベースになっていて、そこに徐々に森が形成されていきました。

まぁ、この辺り、ブラッチャーノ周辺はみんなそうなんですけどねウインク

 

ヴィッラノーヴァ時代、イタリアの鉄器時代には人が住んでいた形跡が見られ、

エトルリア人、ローマ人も引き続き、ここに住んでいたよう。

ローマ街道を通したり、温泉開発をしたり、防衛の拠点を作ったり。

こうして、どんどん森は失われていったんですね。

 

でもマンツィアーナの森は、残りました。

Bosco di Manzianaマンツィアーナの森というのが一般的な呼び方ですが、

この辺の人はMacchia grande大きなシミ、とも呼びます。

夜になるとここだけが真っ暗で、大きな黒いシミのようだからかなぁ。

 

森の中にはローマ時代の別荘の遺跡も残っていて、

ノルマン人のローマ襲来のときに逃げてきた、

ローマのお金持ちの家の人たちが住んでいたと考えられているそうです。

 

 

 

 

紀元前1世紀、ローマ街道クラウディアからマンツィアーナの森を抜けて、

テルマエロマエ「テルメ・ディ・スティリャーノ」へ行くために通された道。

たしかにこの道から行った方が、そのまま車道を行くより近そうです(笑。

写真はこちらのサイトよりお借りしました。Grazieチュー

http://www.cooplympha.it/wp/?p=417

 

マンツィアーナの森のなかには、ほかにも面白いものがいろいろあります。

長くなったので、またの機会にウインク

 

Mi fa tanto piacere la tua visita, grazieチュー

最後までお読みいただきありがとうございます爆  笑