ある朝、愛読書のひとつ『乙女の美術史~世界編』をパラパラとめくっていたら、

とっても面白い記述がありまして。

ローマには、毎日17時半になると大音量の音楽が流れ出し、

歌舞伎のどんでん返しもびっくりな仕掛け演出の観られる教会がある・・・

なんでしょうねぇ?
どんなスゴいものが観られるんだろー!


その日はたまたまローマに行く予定があったので、もちろん行ってきましたニヒヒ
ローマのジェズ教会です。

まずは天井画に度肝を抜かれるチーン



すごくないですか?
大きさもさることながら、立体的な彫像+平面なのにそうとは思えぬフレスコ画。

何もかもが飛び出して見えるんですポーン



どこからどこまでが立体で、どこが平面に描かれた絵なのか、見れば見るほど分からん滝汗

ずーっと注意して観ていたら、首が痛くなってきて……




下に置かれた鏡越しに観る(笑)。
なんて気がきくんでしょー!

そうこうするうちに、お目当てのスペッターコロ(スペクタクルな見世物)が始まりました!

まず、全体の照明が落とされ、教会全体が自然光のみのライティングになります。

と、そこへクラシックで重厚な音楽が流れ出しました。
その音の出どころから、このスペッターコロがどこで始まるか分かります。



音楽とセリフに合わせ徐々に増えていくスポットライトの演出で照らし出される、

イエズス会の創設者、イグナチオ・ディ・ロヲラの礼拝堂。

音楽がだんだん大きくなって行くような気がしたら、なんとポーン




礼拝堂の祭壇画が降りてきた滝汗

このあとの展開は思わず動画に撮りました!!

貼り付け方がよく分からないのでFBアップしてみました。

本ブログ初(たぶん)の動画にてお楽しみください。
https://www.facebook.com/yumitomo.roma/videos/1156569547722274/


これね、いまの感覚で観ちゃうとちょっとププッ笑い泣きなんですが、

1700年に考案されたスペッターコロですよ真顔
電気もテレビもネット動画もない時代なの。

教会を訪れた人たちは、まさに度肝を抜かれる感覚に陥ったでしょう。

祭壇画がすべて降りきってお出ましになったのは、イグナチオ・ディ・ロヲラの聖像。




キンキラキンですニヒヒ
でも、電気がないときはどうしてたのかなぁ。
手動で動かして、キャンドルの灯火で見せていたのかしらん……。

近くで見ると、またすごい迫力。



 

柱や額縁の内側にあるブルーは、なんとラピスラズリですってぇポーン

どんだけゴージャスなんでしょチーン

教会の権威をこれでもかと見せつけられる感じ。

 

宗教のチカラってすごいですねぇゲッソリ

 

Mi fa tanto piacere la tua visita, grazieチュー

最後までお読みいただき、ありがとうございますウインク