最近の私、演奏の理想についてとんでもないことを考えています。
きっと正解も不正解もないんでしょうけど、
「人に聞かせる演奏のためには自分の殻に閉じこもれ!」と。
「聞かせる」とはとてもオープンなこと。また、演奏家としてごく自然なカタチ。常に相手を意識して聴衆の雰囲気を感じながら…だから、意識はいつも外へ向いています。
しかし、それで本当に自分のやりたい演奏に集中できるの?
と思うのです。
演奏家の目的って、みんなにイイネ!されること?
いやいや、それは違うでしょう! というのが今の私の考えです。
人の反応とかウケを狙っていれば表面的にはらしくなるかもしれないけど、中身はいつ磨かれていくの?
そりゃ、評価をいただければ嬉しいし励みにもなるし、評価されなければ演奏家としては成り立ちません。
どんな仕事でもそれは重要なことでしょう。
常に周りの評価を求めて(評価を目標にして)いた学生時代、在学中から大学外で演奏活動を行っていた私は、いろいろ冒険したり試したりしたものです。
いつも聴衆の反応を見ながら弾き方を変えたり、テンポ設定や音楽の流れを変えてみたり…。今思えばなんだか稚拙だったなぁと思います。
聴衆の雰囲気を感じ取って演奏を作り上げることはとても大切なことですが、それは周りに合わせて演奏を変えるということではなく、その場の空気を感じてその時の最善の流れや響きを創造して行くことではないかと今は考えます。
「ええかっこしい」の姿勢は芸術に志す姿勢と相反するものだと思います。
卒業後はどんな感じだったのかなぁ?
先生の元から離れ、プロとしてすべてを自分の責任と考えでやっていく。頼れるのは自分のみ。勉強はすべて独学の環境。もしかしたら、それまで以上に評価にこだわっていたのかもしれない。なぜなら、自分の勉強の方向性が正しいか不安な時期があったから。誰からもアドヴァイスもらえない状況だから。
ずっと研究を続けて、今になってようやく演奏って考えてやるものではないことを自覚してきました。
音楽は生きています。曲によって違いはあるけど、それぞれに法則に則った流れが存在しているはずなんです。
私たちの身体がそうであるように、音楽も自然でなければなりません。
感情が高まると脈拍も速くなるとか、様々な感情が身体のテンポをつくっているのでしょう。それと同じように、頭で考えるのではなく、心が感じたものを身体が自然な反応で示してそれが音楽になっていく。それが理想かな。
つまりは、感じることが一番大切だと思うんです。だから「聞かせてやろう」では自分の音楽はできないということじゃないのかな~って、今の私は思います。
「殻に閉じこもる」って消極的な意味ばかりではないと思うんです。そろそろ落ち着いて自分自身としっかり向き合っていくべき年齢。ソロでピアノに向かう時にはしっかり閉じこもります(笑)。
この先もずっと修行していって、今の考え方が違っていたと思う時がくるかもしれません。基本は変わらないかもしれません。どちらにせよ、今この瞬間の自分の姿勢の積み重ねが未来の考え方をつくっていくんです。だからこそ、今信じることを精一杯やることでどんどん気づきを得たいと願っています。
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♪♪♪佐藤由美ピアノコンサート♪♪♪
日時:2013年1月27日(日)13:00開演(12:30開場)
場所:MAP CAFFE DUBAI(岐阜市市橋2-7-7 / 058-271-8641)
会費:2,000円
☆プログラム☆
ショパン:幻想即興曲
モーツァルト:トルコ行進曲
リスト:愛の夢
バルトーク:6つのルーマニア民族舞曲
J.シュトラウス:美しく青きドナウ ほか
♪♪♪佐藤 由美ピアノリサイタル♪♪♪
<名古屋>
日時:2013年3月26日(火)18:30開場 / 19:00開演
場所:電気文化会館ザ・コンサートホール
(名古屋市中区栄2-2-5)
<東京>
日時:2013年4月25日(木)18:30開場 / 19:00開演
場所:かつしかシンフォニーヒルズ モーツァルトホール
(東京都葛飾区立石6-33-1)
☆チケット情報
全席自由 / 前売り¥3,500・当日¥4,000
ローソンチケット
名古屋公演:Lコード 45198(お問合せ 0570-084-004)
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