私は最近まで写真を撮る習慣がなく、思い出写真が本当に少ないんです。
ちょっとカッコよく言うなら、
「思い出は心のカメラが撮ってくれたよ(笑)」
な~んて(笑)。
写真に収めるより先に心がその瞬間に夢中になってるので、写真が撮れなくても後悔はない!みたいな。
しかし、そんな機会は稀にしかありません。
今まで生きてきた中でその瞬間に出会えたのは今のところはたったの2回だなぁ。自分の心が撮った写真。
1枚は大学4年の時。大学からの帰り道、場所は上野公園。上野駅とのいつもの通学コースなんですが。
あれは銀杏の木だったでしょうか。見事に黄葉していて、そこに夕陽が射し、まるで銀杏の木が金色の光を放っているかのような瞬間。
もう1枚は2001年9月11日。そう、アメリカ同時多発テロの起きた日でした。
当時ヨーロッパに長期滞在していた私は、ハンガリーの首都ブダペストから滞在拠点のウィーンへ電車で戻る途中でした。世の中で何が起きているのかも全く知らず、ウィーン到着後にニュースを知ることになります。
その1枚とは、オーストリアとの国境近くのハンガリーの夕方の田園風景。もうどんな言葉でも表現できない金色の世界。
どちらも夕方の風景ですが、その瞬間にしか出会えなかったものでしょう。そして、私の目がとらえた瞬間でした。
このふたつの感動は、心の写真と共に生涯色褪せることはないでしょう。苦しい時、辛くなった時に思い出し、勇気を与えてくれる私だけの宝物です。
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