今日は9月11日。
あの日から24年が経ちました。
2001年、大学院在学中の私は、夏の2ヶ月をウィーンに身を置き、音楽と向き合う日々を過ごしていました。卒業後にはヨーロッパに留学する夢を描いていましたが、さまざまな事情でその道は閉ざされ、この滞在が私にとってかけがえのない経験となりました。
ウィーン滞在中、ブダペストでの演奏を終えて列車でウィーンに戻る途中に車窓に広がっていたのは、この世のものとは思えない金色の田園風景。心のカメラに刻まれた一生忘れられない光景です。
数時間後ウィーン到着。アメリカ同時多発テロのニュースを知りました。あの光と、世界を覆った衝撃とが強く結びつき、今も心に深く刻まれています。
その後の人生では、交通事故や病気など身体の試練を繰り返し経験しました。
その試練があったからこそ、音楽と生きたいという情熱が再び強く湧き起こってきました。
「金色の光の記憶」は、今の私にとって祈りと希望の象徴です。
24年の時を経ても、あの金色の光景は色褪せることはありません。
むしろ、その上に重ねてきた経験というパレットによって、新しい色合いを描き続けているのを感じます。
犠牲になられた方々に心からの追悼を捧げるとともに、これからの未来へも、その光を携えて歩んでいきたいと思います。
