大人になってから手に入れたもの、それはポジティブ思考です。
私は、20代くらいまでは、ネガティブ思考でした。
といっても、私の周りの友達は信じてくれないかもしれませんが。
自分が将来幸せになれる気がしない、たぶん結婚もできない気がする、と思っていました。
人生が上手くいくだろうと信じるのが怖かった。
幸せになれると信じるのは勇気やエネルギーがいります。
ネガティブに考えてるほうが楽だったんです。
ネガティブに考えてれば、がっかりすることもないから。
頭ごなしに否定的な教育や育て方をされてきた人なら、共感いただけるかもしれません。
(写真は、数年前のイースター休暇で行ったヴァルトフィアテルの山の上です。)
私は、将来幸せになれるだろうと信じられないまま、
とにかく手あたり次第いくつものドアを叩き、
直観に従ってがむしゃらに走ってきました。
この数年で、ひょっとしたら願ったことは叶うのかもしれないと思える出来事が、少しずつ思い当たるようになりました。
それは、ほんの些細なことでも。
例えば、私は子供の頃、田舎の海で泳ぐのが好きでした。
それでも映画『ジョーズ』をたぶんテレビで見て、サメに対する恐怖があったし(実際地元の海にサメが入ってきたことが1度ありました)、
海の水は塩辛いし、
8月頃からはクラゲが大量発生するしで、
「塩辛くない湖で、サメの心配をしないで思う存分泳ぎたいな~」
といつも言っていました。
すっかりその子供の頃のことは忘れていたんですが、数年前に気付いたんです。
私は毎年夏にオーストリアの湖で泳いでるなと!
写真は去年の夏の休暇に行ったザルツカンマーグートの湖です。
願い事ってすぐには叶わなくても、遠回りしてでも、いつか叶うのかもしれないと。
そう思えるようになって、少しずつ少しずつ、ポジティブ思考になってきました。
自分でポジティブ思考だなと思えるようになったのは、この2~3年くらいかもしれません。
「果報は寝て待て」という意味ではなく、自分の気持ちに従って行動していれば、早い遅いの差こそあれ、些細なことであれ、願ったことはいつかは実現するのかもしれないと信じられるようになってきました。
そして、その過程も楽しめるようになってきました。
そしたら、ネガティブ思考だった頃よりも、ずっと楽になりました。
残りの人生で何が実現できるのか、
ワクワクしながら、あっちこっちに行ってドアを叩いたり人に逢ったり、うちで人知れず練習したり作曲したり、今年スタートを切ったオリジナルCD アルバム制作も、
無理なく楽しんでやっていきたいなと思っています。