キルギスは首都・ビシュケクより

ディーゼル列車に乗り、


イシク・クル湖の玄関である

バルクチに到着しました。



イシク・クル湖とは、

キルギス人やロシア人が

夏に避暑に訪れる湖。



標高約1600m,バイカル湖に次ぎ

世界第二位の透明度を誇るという

古代湖であるイシク・クル湖は

その昔、


三蔵法師も逗留したという

記録がある。



また、キルギス語でイシク・クル

(Ысык Көл)は直訳すると

❝熱い湖❞ 



冬はマイナス30℃近くにまで

気温が落ちるこの地域に

あるのにも関わらず、


湖が凍らない、という不思議から

来ている。



その理由は明らかにされていないが、

もしかしたら地球のどこかと

湖底が繋がっているのでは?!と

いう説もあり、


三蔵法師も逗留したという

話も手伝い、なんだか

ロマンがあるではないですか。



さて、そのイシク・クル湖。


ビシュケクから向かった場合、

列車の終点である

バルクチがその玄関となります。



そこから東に進むと、

どんどん標高も上がっていき


さらに神秘的で手つかずの

広大な自然が広がっている…


と、話には聞けど、

私達が行ったことがあるのは

バルクチの少し先の

Кошкөл(コシュコル)という所まで。



一昨年に訪れた際、

記事を書いています。






話を戻しますと。


バルクチについてこれから

写真などを載せていくに当たり、


駅に着いた時のノスタルジーが

胸に刺さりある意味

大きなショックを受けたのですが、


結論から言うと、バルクチは

最後までその感覚が良くも悪くも

ついて回る、そんな町でした。



なぜだろうと思い、少し

バルクチについて調べてみたところ。



❝ソビエト連邦時代には

産業と交通の要衝として栄えたが

ソ連崩壊とともに全ての産業が撤退❞


とある。



納得。



駅に降りた時に感じた、

ショックとまで感じさせる

異常なまでのノスタルジーは


町が丸ごと置いてきぼりにされた、

その事実をそのまま映していたんだ。




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こちらの記事に、駅に着いた時の

感想を記しています。


昭和30年代にやって来た、と

錯覚させる様な駅の話。





駅から外に出てまっすぐ進むと

車道に出るのですが、


私達は敢えて線路脇を通り、

湖までのショートカットの

経路を辿りました。



バルクチから先は客室列車は

通っていないけれど

他の用途では使われており、


それがまた、泣きたくなる程

フォトジェニックな風景を

見せてくれていました。



しかし、地元民(=キルギス人)

である夫やその家族には

私の気持ちは一切理解されず、



なぜ何度も立ち止まって

ノロノロ歩いているのか、


なぜそんな何もないところや

汚いところばかり選んで

写真を撮るのか、と


怪訝そうに私を見る彼らを見ると、

余計に嬉しくなるのでした。



私のこの気持は、彼等には

分からなくて良いのです。





























線路沿いをずっと歩いていくと…


湖が、見えた!
取ってつけたみたいに青すぎる。







飛び込みを楽しむ、
キルギス人やロシア人達。



ホステルの窓辺より湖を臨む。




少し高山っぽい花。



日本が30℃超えとかなんとか
言っている中、
ここは日中でも20℃を下回り
私には少し肌寒く感じられた。




夕暮れの湖。





翌日、町に出ますが、

見るもの見るもの素晴らしく


とても写真が載せきれないので、

この続きは次回、  #2 にて。