いつもキルギスに来ると、
本当にここの人たちは
自由だなぁ〜と
つくづく思います。
社会の中にストレスが
ないと言うか、
日本の様に
"公共の場でやってはダメな事"
"人間関係において気を
つけなければいけない事"
"我慢して頑張らなければ
いけない事"
"サービス提供側のルール
(要はお客様対応やクレーム対応など)"
のような項目のリストが
極端に少なく、
キルギス人は一般的に
誰かから何かを
強制される事が大嫌いで、
実際言う事も聞きません🤣
なので、生活の中で
無理やり何かを
頑張ってやらなければ
いけなかったり、
強制的に何かをさせられたり
という事がほぼないので、
みんな好きなように、
自由に振る舞っています。
そんな中で今日は、
度肝を抜かれた事を書きます。
キルギスでは昨今、
マンション建設ブームで
私が今いるビシュケクは
あちこち建設中の
マンションだらけ。
キルギスでは、
マンションの内装は
全て自分で行う為、
打ちっぱなしの状態から
自分達で天井から壁から、
キッチンやトイレ、
風呂桶に至るまで
自ら職人さんを雇い
個人契約を行い、
全て自分達でバザールに
買いに行きます。
しかもすごいのが、
中の部屋のデザイン
(仕切る場所や部屋数など全て)
すら変えられるのです！
私達が今住んでいる
自分達のマンションも
5〜6年前に内装を
行いましたが
その際は元々キッチンが
完全独立の一部屋になっている
古いロシア風の
デザインだった為、
私が今の日本風の
LDKの様な一体型の
デザインを望んだ為
途中で作り替え、
しかも後から一部屋を
余分に作り足した、という
経緯がありました。
その時点で相当に
自由だと思うのですが！
今回びっくりしたのは、
内装を行っている
いとこのマンションで
見た風景。
ちょうど風呂桶を買って、
窓枠のデザインを決めた
位の時に見に行きました。
壁もまだ塗られていない状態。
もちろんまだエレベータの
設置もなく、
階段すらちゃんと
出来ていない真っ暗な中を
無言でぞろぞろ皆みんなで
マンションの10階まで
上がります。この時点で、
日本の感覚で考えるなら
「まじかよ〜」って
なります🤣
日本なら、確実に
立入禁止は当たり前、
しかも多分中も
見えなくなっていて
関係者以外は
入れない様になって
いますよね！
それがどっこい、
こちらでは誰でも
自由に入れるので、
時々自分の将来の部屋を
見に来た人達と
すれ違います。
建物の様子はこちら。
電気系統、断熱材や
風呂桶、セメントまで丸出し🤣
しかしもっとすごいのは、
これらを全部自分達で
やるというその事実❗
「へえ〜っ、これが本当に
きれいになるのかねぇ〜」
等と半信半疑でおりましたが、
その後サクサクと作業は進み、
この時点から幾ばくも
経っていないのに、
既にかなりきれいな室内が
超速で作られているところで
ございます。
さて。
そんな見学を終えた私達。
マンションの外に出て、
周りの同じ様に建設途中の
マンション達を少し
見て回っていました。
すると……おや？
建設途中のはずの空間に、
見慣れた生活感溢れる
品々の姿。
横にいた夫に、
「あれなあに？」と
尋ねると…
「あー。我慢出来ない人達が
もう住んじゃってるんだね」
としれっとして
言うではないですか🤣
「えーーーっ！！
勝手にもう住んでるの？！
そんな事していいの？！」
と言うと、
「うーん、まあ本当は
ダメなんじゃない？」
と呑気な顔して
言うではないですか🤣🤣🤣
キルギスのマンションは
そのマンションの建設や
建設計画自体がどの程度
進んでいるかによって、
購入価格が違います。
なので、安く手に入れたい
場合は建設が始まる前に、
早目に手を打って購入して
おくのがミソなんです。
そして、建設が進むにつれて
どんどん料金が上がっていくので、
先にローンで買った人たちはもう
返済が始まっているので、
その人たちにしてみたら、
家賃を払い始めている様な
感覚でいるらしいんですね。
なので、今他の所に家賃を払って
住んでいる人たちは、
どうせ新しいマンションにも
もうお金を払っているのだから、
一方を解約して早く新しい方に
住み始めたい。
…という訳らしいんですが…🤣
言いたいことは分かるけど、
だからと言って本当に
住み始めちゃっているのには
びっくりしました。
そんな事をやっても、
誰も何も言わないキルギス。
もちろんいろんな意見も
あるとは思いますが、
私は個人的に、その自由さに
感心したのでした。
さて、いとこの家はなんと、
早くも来週には住み始められる
位に内装が進んでいるのだとか。
「そんなに速く進むなんて、
職人さんがよっぽど優秀なんだね」
「いや、やってくれてるのは
知り合いのバイケ(お兄さん)だよ。」
「へえー。そのバイケ、内装の仕事
してるんだ？」
「ううん、初めてだって。」
「…パードゥン？！」