豊かなキルギスの食。

ここでは、毎食必要不可欠な

スパイスハーブがあります。


それはディル。


生でも乾燥でも、

どんな料理にでも

かけたり入れたり、


毎食の食卓に必ず

登場します。



実家に来てみたら、

半月前に植えたばかりの

新しい子達が既に

こんなに育っていました。




旦那さんがそれらを

収穫します。







根っこから切り取って、
丈を揃えて茎を切り取ると

ディルの爽やかな香りが
辺りに広がります。


こんなに採れました!



まず、新鮮なものはその場で
ペリメニ(пельмень)と呼ばれる
水餃子のスープと共に。

とりあえず、量がすごい🤣

浮かんでいる赤と黄色いものは
トマトペーストと、

"カイマック" と呼ばれる
クロテッドクリームに似た
脂肪分60%前後の
フレッシュクリーム。


発酵させたカッテージチーズと
共に、ショルポという肉と野菜の
煮込みスープにも、たっぷり。


もちろん、サラダにも。


たくさん採れたので、
大きなテーブルで乾燥させて
保存用のドライハーブにします。



ディルは紀元前4000年代に
薬草として栽培され始め、
古代エジプトでは医師達によって
活用されていたのだとか。


ディル=古代ノルウェー語で
"なだめる" という単語に
語源を持つほど、
優れた鎮静、鎮痛作用に
優れていると言います。


イライラや興奮を鎮め、
身体にはコレステロール値を
整える働きがあり、更に
女性ホルモンである
エストロゲンの分泌を
促す効果も!


そんなディルを毎日・毎食、
極めてフレッシュな状態で
食事に取り入れている
キルギスの食卓は、
いつでも草原の香り。


なんて豊かな、キルギスの食卓✨