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伊坂幸太郎さんの「バイバイブラックバード」。
とある男性が今まで、同時につきあっていた女性5人それぞれに、
不思議な女性とともに別れを告げにいくんです。

なんてストーリー、と思いますが、その男性、別に遊び人というわけでなく、
なんか憎めなくて、それでいて、不思議な女性は一体何者なんだろうというくらい、
おかしな存在なんです。
巨体で、口が悪い。


何のために別れを告げるのかというと、とあるバスにのるため・・・。

実に伊坂さんらしいファンタジーです。

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そして、伊集院静さんの「なぎさホテル」。
これは、著者が逗子のホテルで過ごした7年間を綴ったもの。

道に行きずまったとき、焦らずにゆっくり書きなさいと、
家族のようなあたたかい目で見守ってくれた支配人とホテルの人達がいたそうです。

だいぶ前に、新幹線にのったとき、新幹線の冊子にコラムのようなものを
伊集院さんが書いていて、それを目にしたときから読みたいと思っていた作品でした。

「運命が人の行く末を決めるのではなく、己以外の人の情愛が、
その人に何かを与えるのだと思う。人一人の力など、
たかがしれている・・」というようなことが書かれていました。


それが強く心に残っていたのです。