全泰壹記念館♪ | 【ゆの字】恥は書き捨て。

全泰壹記念館♪


鐘路3街にある「美しい青年 全泰壹(チョン テイル)記念館」へ。


4年前、オープンしたばかりの時に通りかかり、たまたまセレモニーに遭遇。
以来、いつか見学したいと思っていた。



1960年代。
全泰壹は、清渓川平和市場の縫製工場で裁断師として働きながら、「労働者は機械ではない」と声を上げ、労働条件の改善を求めて活動していた。
ところが、少しも改善される兆しが見えず、1970年11月、「勤労基準法遵守」を叫び平和市場の前で焼身自殺をする。享年22歳。
清渓川の橋に大きな像が建っているけど、まさにそこが悲惨な現場だったとは知らなかった。



建物の外壁には、全泰壹が勤労監督官に宛てた手紙が。




当時の平和市場の裁縫工場を復元したブース。




2段ベッドのような作業スペースで、高さは1m30cmほどしか無い。
実際は、もっと暗くて足の踏み場も無かったそう。
こういう劣悪な環境の中で多くの未成年従業員が低賃金で長時間労働を強いられていたわけだ。
ふと、『あゝ野麦峠』を思い出す。



直筆の手紙。




この古い看板は何だか分からないんだけど、大盛館という中華料理店は今も大方駅の近くにあるらしい。
下の東城路写真館は、大邱の東城路のことだろうから、大邱出身の全泰壹と何か関係しているのかな?
フジフイルムだね。




60年代の一般的な事務所風景。


スローガン以外は日本と同じね。
なんなら、今の私の職場と変わらない ニヤニヤ