腎は要らない水をおしっこにして出し、利用できる『水』を全身へ巡らせる働きがあります。

これは、西洋医学の腎の働きとほぼ同じです。

食べたものを津液という水に変え、全身へ巡らせる

不要な液体を排出させる。この働きを「蒸騰気化」といいます。

また、腎で水液を再吸収する働きを「昇精(しょうせい)作用」といい、いらない水液をおしっことして出す働きを「降濁(こうだく)作用」といいます。

 

腎を働かせるエネルギー『腎気』が不足すると、腎がきちんと働けず

おしっこを出したり、再利用する働きに異常がおこり

『夜中に何度もトイレで起きる。』『トイレがばかり行く。』

ということが起こることがあります。

 

 

腎の陽気が不足している「腎陽虚」の場合、腎がきちんと働かず

夜間頻尿や浮腫みが出ることが多いです。

その場合、まず腰から下を冷やさない様にする(腎は冷えに弱いです)。腎の気を補ったり、腎の働きを高める食材を摂ったり

水のめぐりを良くする「利水(りすい)作用」のある食材を取り入れることをおススメします。

 

腎を強くする食材

食養生『冬』

 

また、漢方薬で腎を強くするものや、利水作用のあるものを服用することもできます。

 

腎の働き 其の一

と合わせて見てみて下さい!

 

中医学の腎の働きは四つにわけて紹介します。

次は腎の働き 其の三「腎は上では耳に開竅し、下では()(いん)に開竅し、その華は髪にある。」

です!