年の瀬に、駆け込みで行きたい展示会に行ってきた。

 

陶器の町、益子の美味しい珈琲のお店イチトニブンノイチの店主、マナブさんがお店の隣に作ったオルタナティブルーム「別室 泡 ABU-KU」のお披露目の展示会。

 

成田真澄陶展

 

成田さんも会期中毎日在廊されていたそうで、お会いすることができた。

あまり多く語る人ではなくよく分からないけれど、私の好きな「柔らかさの中に強さ(サバイバル的な何か)を秘めている」人のように感じた。

 

たくさんの作品の中から、平皿とりんごの置物(焼きりんご)を購入した。

 

有名なもの、人がいいと言っているもの、判断の基準を他人に委ねていないだろうか?

 

自分の目、自分の耳を信じているだろうか?

 

私は陶器のことは全く分からない。

 

「目の仕事」「耳の仕事」それはきっと経験と勉強の積み重ねが必要。

 

でもその前に他人任せにせず、恐れず、自分の直感を信じること。

そこから始まるから。

 

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「作品をチャージする」印象に残っているマナブさんの言葉。

 

ちょうど今1年越しでプロジェクトが進んでいる(足踏みしている??)ものがあり、妙に納得した。

 

今の時代は何でもスピード勝負、表現も完成したらすぐ発表。

 

でも発表するタイミングってものすごく大切で…

 

ちょっと、1年、5年、いや10年置いておいたっていいのだ。

それがとてもいい作品で、それがその「時」なのならば。

 

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いつもマナブさんとの会話で刺激と元気をいただいて、美味しい珈琲を飲んで帰ってくる。

 

ずっと先の方だけど、前を歩いている先輩がかっこいい大人だと、将来に希望が湧いてくる。

 

そんな人が栃木には何人かいて

 

もっと面白い地域になるように

 

私も表現者の端くれとして「腐らず」「諦めず」「辛抱強く」いこう。

 

左)成田真澄さん撮影のポストカード(年賀状)不思議な彩雲、登り竜のごとし

右)展示会のフライヤー(裏にはマナブさんの言葉が書かれてありました)

 

大晦日だけれど、1年を振り返ってご挨拶、とかはやらない。

今日だけが特別ではないのだ。

明日もそう。

いつも通りに。