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お菓子作りA to Z  カップケーキ

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キラキラle lait  レ

牛乳

 

牛乳の③

「乳」についてお話しようと思います。

 

 

バターや生クリーム。

いずれも原料は「牛乳」なので、

」の性状を知っておくと、

なぜお菓子作りでその現象が起こるのか

なぜその作業を気を付けた方が良いか

そんな点が色々と

分かりやすくなるかなと思います。

 

 

そして、それが分かると

なぜ牛乳や生クリームが白くて、

バターは同じ牛乳が原料でありながら

少し黄色味がかっているのかも分かるので

何かの機会での話のネタになるかと思います

 

どんな機会?ねー

 

牛乳②では牛乳中の成分である

糖質のお話をしましたが、

今回はその他の成分と、

性状をお話しようと思います。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

牛乳もそうですが、

この世に存在している食品は

個体」か「液体」か「気体」の

3つの様態で存在しています。

 

牛乳、生クリーム、バターで言えば

牛乳と生クリームは液体、

バターは個体となりますね。

 

でも、

これを製菓理論や食品科学などで表すと

状態での区分けの仕方があります。

牛乳、生クリーム、バターで言えば、

いずれも「エマルション

という状態で存在しています。

 

 

少しずつ解説していきます。

 

 

 

牛乳は水とは違って、栄養素があります。

牛乳は約87%が水分ですが、残りには

糖質、脂質、たんぱく質、各種ビタミン、無機質

と、ほぼ全ての栄養素が含まれています。

 

これらがどのように存在しているのかと言うと、

脂質

脂肪球」というのある

球体状で分散しています。

あぶらと仲の良いビタミン

(脂溶性ビタミン)は

この脂肪球の中に存在します。

水に溶けやすい水溶性のビタミンは

乳清(ホエー)に存在しています。

ホエーはヨーグルトの上澄み液で目にしてますね♪

 

たんぱく質

たんぱく質は小さな粒子

コロイド状と言われます)で分散し、

カルシウムは、

たんぱく質(カゼイン等)と結びついたりして

やはりコロイド状の粒子で存在しています。

 

 

 

目さてここで考えてみたいのが

「乳」はなぜ白く見えるのか?

 

 

 

 

これ、実は

それら脂質やたんぱく質の

存在している状態が関係しています。

 

 

 

脂肪球もたんぱく質などのコロイド状の粒子も、

<細かい滴状>で水分に分散し、

それらは光を不規則に乱反射して

目に見えるようになります。

 

<細かい滴状>というのは、

水で考えるとイメージできると思います。

水槽の水は透明でも、

霧吹きで水滴<細かな滴状>になると

光を反射して白く目に見えますよね。

 

それと同じことが

牛乳が白く見えるのと同じ現象です。

 

水に脂肪球や粒子が

細かな滴状で分散していて、

そこに光が乱反射して

それらが目には白く見えるということです。


 

 

 

ここでまた考えてみたいのが

目では「バター」はなぜ牛乳、生クリームより

少し黄色いのか?

 

 

これは

[バターがどうやってできるのか]と、

[牛の食べるエサ]

との関係が出てきます。

 

本☆バター

バターは、まず牛乳を遠心分離機にかけて

粘質な乳脂肪を分離させます。

(これが生クリームです)

さらにこのクリームを

機械にかけ(手動でもできます♪疲れますがあせる

チャーニングといって攪拌や衝撃の力が加わると、

乳脂肪を包んでいた「脂肪球」の膜が崩れ

中の脂肪分が出てきて、

それが凝集されて固まっていきます。

この固まりがバターです。

 

本☆牛牛のエサ

牛は牧草を食べますが、

食べられた牧草は、

一旦牛の体内に吸収された後、

牧草の色素(カロチノイド)は

乳の「脂肪球」の中に分泌されて

溶け込みます。

 

 

はい。

色素は「脂肪球」の中に溶け込みます。

そして、

バターは「脂肪球」の中の脂肪が

凝集されてできます。

 

この「脂肪球」の膜が崩れて

乳脂肪が凝集するとき、

牧草の色素カロチノイド(黄色い色)も

脂肪球内から一緒に現れるので、

バターになると少し黄色味がかって見える

そのような仕組みです。

 

日本では同じ色合いになるよう調整されてますが、

ヨーロッパなどでは、季節の牧草の色合いで

バターの色もほんのり変わるんですね。

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・

 

③のまとめとしては2点

1)牛乳、生クリーム、バターはいずれも

エマルション状態で落ち着いている

 

2)いずれも脂肪分と水分を含んでおり

牛乳→生クリーム→バターと凝集されていく

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

牛乳④では、その状態を崩さず

乳の特性をお菓子作りにどう活かすのか

その点をお話しようと思います。

 

 

いつも読んで下さり

本当にありがとうございます☆

 

 

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