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お菓子作りA to Z
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「k」クグロフ
仏:kouglof[クグロフ]
独:Kugelhopf[クーゲルポップフ]
クグロフは聞いたことありますか?
クグロフはオーストリアが
発祥の地とされる
発酵菓子(発酵生地)です
今は発酵種が入っていなくても
クグロフ型で焼かれたものが
クグロフと言われたりもしています。
クグロフに至るまでのことを、
今回は洋菓子の歴史から
少しお話してみようと思います。
まずはお菓子の基本味である「甘味」
甘味って一体いつ頃からあったのか
ご存知ですか?
なんと
スペインで発掘された壁画には
(紀元前1万年〜5千年頃)
蜂蜜採取の様子が描かれていたそうで、
人類はこの頃には既に
果実や蜂蜜を甘味として
手にしていたと言われています。
この「甘味」が「お菓子」になる間には
古代文明時代~中世~近世と
歴史が流れますが、
現代に続くお菓子(料理も)の
基礎が築かれたのが
16世紀(1500年代)です。
それが
「ルネッサ~ンス」
最近聞かないですね
この時代に、
華やかなルネッサンス文化全盛の
イタリアから美味しいお料理やお菓子が、
フランスに伝わり確立されていきます。
それに大きく関わっていたのが
イタリアのメディチ家です。
1533年にイタリアのメディチ家の
カトリーヌ・ド・メディシスは
14歳でフランス王の次男
オルレアン公アンリに嫁ぎ、
(のちにアンリは国王となり、カトリーヌは王妃に)
その婚礼には沢山のコックさんも随行し、
(お抱え料理人ですね♪)
ここからフランス料理が
ルネッサンスの文化香る
洗練されたものに変わる
きっかけとなったのだそうです。
結構それまでのフランス料理やお菓子は粗野なもの意外だね
ビスキュイもそうですが、
マカロンも、
フィナンシェ等の
ひと口菓子(プティ・フール)も、
また、シャーベットは
その後フランス料理デザートの
代表的なものになるなど、
フランス菓子基礎となる
沢山のお菓子が伝えられました。
さて
「クグロフ」ですが、
こちらはオーストリアの
ハプスブルグ家が登場します。
ハプスブルグ家はピンと来なくても
マリー・アントワネットが
ハプスブルグ家です。
女帝マリア・テレジアの末娘が
マリー・アントワネットで
このマリア・テレジアさんは
食への関心がものすごかったそうで
こよなく愛したのが甘いお菓子や貴腐ワイン♪
絶対太るよね・・との想像通り
体重は100キロを超えていたのだそうです。
まさにゴッドマザーですね。
マリー・アントワネットは
フランス国王ルイ16世に嫁いだのですが、
メディチ家のカトリーヌと同じく、
マリー・アントワネットが嫁いだのも14歳。
時代ですね・・
これが1770年のことです。
この時に伝わったのが
マリー・アントワネットが大好きだった
「クーゲルホップフ」(クグロフ)です。
マリー・アントワネットは
おしゃれで陽気で愛くるしかったので、
フランスでもたちまち人気者となり、
ファッションや髪形までも流行し、
もちろんクグロフも18世紀ヨーロッパで
大流行したのだそうです。
本来はイーストといった酵母で作る
贅沢なパンのような感じがクグロフです。
でも、発酵の時間が待てない・・っといった時には
フルーツパウンドケーキをクグロフ型で焼いてみても
型もかわいいし気分も変わって楽しいですよ♪
ちなみにクグロフ型の形は
ポーランドやオーストリアに古くから伝わる
「王冠」を模しています♪
いつも読んで下さり
本当にありがとうございます☆
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