あれから78年。
私たちは今の日本をどう見ているのだろうか
本当の平和がおとずれていると思っている人はどのくらいいるのだろうか?
年々薄れていく戦争への危機
もちろん、頭上を戦闘機が飛び交うようなことになれば、国民は立ち上がるのだろうが…
本当にそれでいいのだろうか
日本は敗戦国であるということで、
大きな何かを失ったような気がする。
先日、学校で平和授業をした。以前、沖縄で、戦争体験者のおじい、おばあから聞いた話や、一つ一つガマを回り、命の重さを痛感した話を生徒たちに伝えた。
戦争ってなんなのか?
人と人の繋がりが壊され、人が人でなくなる。
当時日本にはひとつの思想しか無かった。
同じ情報を流し、同じことをしなければ弾圧される風潮。同調勢力。
負けると、本当に誰もが信じて疑わなかったと学校でもテレビでも言っていたが…本当にそうだろうか?
小学生の頃から、ずっと私の中にあった疑問は、実際に戦跡をめぐり、体験された方の話を聞いて答えが出た。
生きることすら意味をなさなくなった当時、疑えなかった者もいた。けれど、わかっていた人はたくさんいた。
そんなことは教科書には載っていない。
なのに、なぜ人々は最後まで戦ったのか…。
それは、
未来の私たちに日本を残したかったから。
すべからく、全員が同じことを言う。
この美しい国を、未来の私たちの家族のために、この国を残したかった、と。
今、私たちは?
私たちはこの先人たちの思いに応えられる日本を作れているのか?
私は、いつも胸が苦しくなる。
戦争がない日本になったのか?
もう一度、改めて考えたいと思う。
たくさんの御霊に…
合掌