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ひだまりと自愛に包まれて
今、ここに生きる。
心理カウンセラー
ゆみっち、こと林由美です。
自分を許し、癒し
楽に生きていくお手伝いをします。
今日もこのブログにお越しくださり
ありがとうございます。
心理カウンセラー
心屋入門インストラクター
「エデンの森」認定講師
不安症とともに生きるボランティア団体「不安なハリネズミたち」代表
「劣等感がすごくて
何もかもが嫌になります。
みんなのことを妬んでしまって
生きるのが、とても苦しいんです」
今日の個人カウンセリングで
初めまして、のクライエントさまは、
開口一番、そうおっしゃいました。
そうなんですね。
みんなのことを妬んでしまうんですね。
それは苦しいですよね。
私は、そう答えました。
「パニックになる前は、
そうじゃなかったんです。
それまでは
どちらかというと、優越感の方が大きかったんです。
仕事もキャリアを積んでたし
お洋服だって、バッグだって、いいものばかりを持ってて。
海外旅行、ホテルでのランチ、ブランド物にコスメ。
私は
妬む側、ではなくて
妬まれる側、だったはずのに。
なのに
パニックになってしまって
仕事は辞めなきゃいけなくなるわ
友人とは疎遠になるわ
彼とも上手くいかなくなるわ
お金もどんどん減ってしまって
もう不安しかないんです。
もうこんな劣等感は嫌なんです。
前の私みたいに
優越感で生きていきたいんです。
人を妬む気持ちは、もうしんどいんです」
そうなんですね。
かつての
「優越感いっぱいで」生きていきたいんですね。
今は
「劣等感満載」でしんどくて、不安で、妬ましくて
それがしんどくてたまらない、のだとしたら。
かつての
優越感で生きていた頃は
生きるのが楽しくて、ラクで、安心してた、ということで
いいでしょうか？
クライエントさまは
黙ってしまいました。
しばらく、黙って
考え込んだあと
う〜ん。
そんなにラクじゃなかったなぁ。
安心もしていなかった。
なんか、いつも
追い立てられてたような気がする。
楽しかったけど
嬉しかったけど
それはいつも、長続きしなかった。
優越感に、しがみついてたような？
いつも、そんな自分でいなきゃ、
いけない気がして。
いつも必死だったような、気がする。
そんな気がする。
そうなんでしょうね。
きっと
優越感を感じてる時も
実は苦しかったんじゃないかな、と思います。
優越感は劣等感、であり
劣等感は優越感、なんです。
全くのイコール。
劣等感を持つから
優越感を感じたくて、より頑張ってしまうし
優越感を持つから
劣等感が、とても怖く思えて、ますます頑張ってしまう。
頑張るしかない、ループになってしまうのです。
だからこそ
私はパニックになった。
もう限界がきたのです。
「これ以上は頑張れない」
その限界で
私はパニック障害を発症しました。
そう。
私も、優越感と劣等感の塊、だったのです。
私も、かつての私を思い出しながら
そう答えていました。
劣等感と優越感は
同じ心の作用です。
その時の状況によって
それが
劣等の方へ振るか
優越の方へ振るか、の違いだけ。
そして
この心のタネを持つ限り
永遠に、頑張り続けるか、
ずっと、追い立てられるか、
それとも
人を妬み続けるか、
どちらにしても
しんどい日々を過ごさなきゃいけなくなるのです。
そして
それを教えてくれるのが
パニックであり、鬱なのです。
「本当はしんどかったでしょ？
今もしんどいでしょ？」
ってね。
「もう、こんな生き方は嫌なんだよ」
ってね。
私は個人的に
劣等感に苛まれている時よりも
優越感に浸っている時の方が、危険なような気がしています。
自分の生きづらさに
気づきにくいからです。
ま、結局は
その優越感も、ある日突然、劣等感に変わるんですけどね。
だけど
全く問題がないように思う時こそ
大きな問題が潜んでいる、というのは
定説であり、定石通りだと
私は思っています。
問題なのは
劣等感でもなく
優越感でもなく
ましてや
パニックや鬱でもないのです。
なぜ、そこまで優越感にしがみつこうとしてしまうのか。
なぜ、そこまで人を妬んでしまうのか。
そこには必ず理由があります。
人と自分をそんなにも比べてしまう、何かの理由が。
（多少比べるのは、自然の心理ですが）
そこに注目しない限り
そのループから抜け出せません。
このクライエントさまも
今の劣等感をどうにかしようとするのではなく
過去の優越感を取り戻そうとするのでもなく
そのままの自分の気持ちと
向き合いながら
その奥にある自分の心のクセに
気づき始めました。
これからも
私とのお付き合いは、しばらく続いていく予定です。
これから一緒に頑張りましょう。
私も
ずっと伴走していきます。
ゆみっち、こと林由美でした。
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