今朝、何気なく

Facebookを見たら

 

 

「今日は○○さんのお誕生日です」

というメッセージが出てきた。

なんと二人も。

 

 

私のFacebookの友達は非常に少ない。

いろんな人間関係を絶ってきている私は

もともとの友人も少ないけど

 

 

特にFacebook的な、

いろんな人と繋がる可能性のある

snsは特に苦手で

 

 

登録も名前だけで

年齢も住所も出身学校も

全部伏せている。

 

 

そんな私なのに

今日のお誕生日の知り合いが二人もいることに

 

 

朝からなんとも言えない

複雑な気持ちになってしまった。

 

 

この世の中には

同じ誕生日の人が

何万も何十万もいるんやな。

 

 

ま、当然の話なんやけど。

 

 

 

 

今日、8月20日は

私の最初の旦那さんの誕生日だ。

 

 

なぜか毎年、この日を迎えると

切なくなるし

 

 

もしかしたら

一緒に過ごしてた時よりも

 

 

この誕生日をよく覚えているような

気さえする。

 

 

 

付き合ってる期間も含めて

結婚している間も

 

 

お互いの誕生日は

きちんとお祝いしていたように思う。

 

 

とりわけ

私の誕生日には

プレゼントを含め

必ずディナーに出かけるなど

 

 

形式にこだわってた部分もあったかもしれないけど

 

 

でも、

そんなふうに過ごすことに

違和感もなく

大事にできていた関係だった。

 

 

穏やかに

静かに

恵まれて

生活していた。

 

 

 

 

そんな穏やかで恵まれた生活を壊したのは私だ。

 

 

ある日、私は

のちに二番目の旦那さんとなる

若い男と駆け落ちをした。

 

 

 

 

「別れてほしい」という私に

旦那さんは

 

 

「僕のこと、好きだった?」と聞いた。

 

 

「今から思えば

そんなに好きじゃなかったと思う」と

私は答えた。

 

 

「そうだろうね。

僕も最初からずっとそう感じてたよ」

と旦那さんは言った。

 

 

旦那さんから望まれての交際だったし

結婚も旦那さんからの猛アプローチだった。

 

 

だからお互いそんなことを思ってたのかもしれない。

 

 

それとも

もしかしたら

「好きな人ができた」と

半分、狂ったような目をして訴える私に

 

 

旦那さんも

そんなことを言うしかなかったのかもしれない。

 

 

そうでも思わないと

納得できなかったのかもしれない。

 

 

真相はわからない。

 

 

なぜ、別れ際に

あんな会話をしたのか

お互いの深層心理はわからないけど

 

 

タイムマシーンがあったら

私は必ず言い直したい。

 

 

「ううん、足りなかったと思うけど

その時の私の精一杯で好きだったんよ」

 

 

それは私のエゴだとも思う。

けど、言い直したい。

今も、ずっとそう思っている。

 

 

別れるくらいなら

死んだ方がいいと思ってた

二番目の旦那さんの誕生日は

もう思い出すこともない。

 

 

なのに

最初の旦那さんの誕生日は

ずっと切なく思い出す。

 

 

それはずっとだ。

 

 

別れて違う人と過ごしてても

ずっと忘れたことはなく

この日の朝を迎えると

心がキューっとなる。

 

 

なぜなんだろう?

わからない。

 

 

その当時

大切にされて

恵まれていて

何不自由なく幸せに暮らせていた。

 

 

だけど

私の中に渦巻く

欠乏感や

無力感や

渇望感に

いつも支配されていた。

 

 

「ここじゃない、どこか」を

いつも求めていて

 

 

だから、あんなことをしてしまったと

今は思っているけど

 

 

やはり

穏やかで

静かで

満たされて

大切にされた時間や日々は

 

 

私の記憶の奥の方

魂レベルで

 

 

ちゃんと保管されているのかもしれない。

 

 

 

今、三番目の旦那さんが横にいる。

 

 

この人の誕生日も忘れがちだ。

お祝いしたことも数えるぐらいしかない。

 

 

結婚記念日に至っては

本当に忘れてしまっている。

 

 

「今日、結婚記念日だね」と

毎年言われて

「あ、そう」で終わる。

 

 

覚える気もない。

旦那さんも諦めてきたようだ。

いい傾向である。

 

 

もともと、そういったものに無頓着なんだろうけど

歳を重ねて、より一層

輪をかけてひどくなっている。

 

 

なのに

今日の日はずっと忘れない。

 

 

そのことで自分を責めたり

過去を思い苦しくなったり

忘れようと努力したこともあったけど

 

 

私の中の

宝箱の中に

ずっと置いておこう、と

今朝は思えた。

 

 

 

今日で55歳だね。

お誕生日、おめでとう。

 

 

 

 

 

自分責めと自分嫌いのスペシャリスト

心屋認定カウンセラーゆみっち、こと林由美でした。

 

 

 

 

 

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