病院へ | 泣いても笑っても私らしく〜夫と娘達プラスたろう

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令和3年2月に夫が膵臓がんで亡くなりました。
悲しみや不安、次女の摂食障害これからの事、色々ありますが素直な気持ちをつぶやきたくて
ブログを始めました。
宜しくお願いします。

令和2年 12月28日


前もって担当医から肝臓に白い影がいくつか見える事を聞いた


それは何かは検査しないと分からないということで先生にお任せした


その結果を28日に聞くことになった。


私は婦人科受診後に夫の病院に寄る


ちょうど通り道だ。


途中神社があり、長い階段を登っていった


「どうか、パパが元気になります様に」


「悪い物ではありません様に」


しっかり拝んで、不安な心を封印して


病院へ向かった。


病院には予定通りに着いたが、なかなか先生が来ない。


1時間ほど待つ。


その間は不安でいっぱいになった。


コロナの関係で同じ階にいるのに夫には会えない


すぐ近くにいるのに私は待合室でぼーっと


外を見ていた。


暗くなりかけた頃、看護師に呼ばれる


誰もいない部屋


不安で落ち着かない。


そんな中、夫が点滴をしながら歩いてきた


久しぶりに会えた。


不安そうな夫の表情がとても気になった。


看護師さん2人、そして担当医の3人が揃って


説明を受けた


肝臓に、白い点々とした物が写っていた


内視鏡で検査し、調べた所悪性のものだったとの事。


その後も説明を受けたが、頭に入らない


何を言っているのだろう?悪性?


その時夫は冷静だった。


「手術をすれば何とかなりますか?」


腫瘍は肝臓から血液の流れで膵臓へ転移しているらしく


切ってもダメらしい。


そのため、まずは黄疸を改善する事を優先してそれからになった。


説明後、2人にしてもらった


久しぶりに会う夫。私は半分泣き顔で見つめる


「ごめんね」「本当にごめんね」と


私は「そんなに謝らないでよ」としか言えなかった。


こんな時に何を話していいかわからなくて


体の痒みがあったので大丈夫?とか、


ごはんちゃんと食べてる?とか


そんな話をして、病院を後にした


寒くて暗い夜


何度も涙が溢れるのをふきながら帰る


子ども達に何て言おうと、色々考えた


夫の命はあとわずかなの?


嘘でしょ?信じたくないよ


先生からは、抗がん剤をしながら仕事に行っている人もいると聞いた


夫もそうならいい。生きて欲しい


色々思いながら家に向かった。