――――――――――――――――――――――― ■減価償却はお金の出て行かない魔法の経費？ ☆２０２１年１０月２５日発行 ――――――――――――――――――――――― こんにちは！「ゆめたか大家」と申します。 不動産とは直接の関係はないのですが 政治や経済や日米関係を学ぶ番外編です。 「ワクチン使用の政治学と統計学」 https://scene-ex.jp/L2485/b0/1t3211 ゆめたか大家の今までの道のりはこちらです。 https://scene-ex.jp/L2485/b0/2t3211 過去の記事はこちらよりご覧いただけます。 https://scene-ex.jp/L2485/b0/3t3211 バックナンバー集はこちらです。 https://scene-ex.jp/L2485/b0/4t3211 ――――――――――――――――――――――― ■本文 ――――――――――――――――――――――― 今回は 「減価償却はお金の出て行かない魔法の経費？」 と題して 私の思う所を書いてみたいと思います。 今回は いくつか例を考えてみたいと思います。 【例１】 ある人がお昼ご飯を食べにお店に行きました。 ・１２：００に食券を買いました。 ・１２：１０に食べ物が来ました。 ・１２：２０に食べ終わりました。 この場合、この人は １２：１０～１２：２０の時間帯だけを見れば お金を払わずに食事をしている事になります。 しかしだからといって 「私は無料で食事をしました！」 と言えるでしょうか？ 言えませんよね。 なぜならこの人は １２：００に食券を買って お金を払っているからです。 この人は １２：００にお金を払ったからこそ １２：１０～１２：２０の間に 食事をする事ができたのであって 決して無料で食事をした訳ではありません。 【例２】 ・ある人が１月１日に 飲食店の１か月フリーパス券を買いました。 ・すると１月１日から１月３１日は お金を払わずに食事ができるようになります。 この場合、この人は １月２日～１月３１日の期間だけを見れば お金を払わずに食事をする事ができます。 しかしだからといって 「私は無料で食事をしました！」 と言えるでしょうか？ 言えませんよね。 なぜならこの人は １月１日にフリーパス券を買って お金を払っているからです。 この人は １月１日にお金を払ったからこそ １月３１日までの間は 毎日、食事をする事ができるのであって 決して無料で食事ができる訳ではありません。 【例３】 ・ある人が２２００万円を払って 木造アパートを建てました。 ・この場合は２２年間に渡って ２２００万÷２２年＝１００万円を 毎年、減価償却する事になります。 この場合、この人は ２年目～２２年目の期間だけを見れば お金を払わずに減価償却をしている事になります。 しかしだからといって 「減価償却はお金の出て行かない魔法の経費」 と言えるでしょうか？ 言えませんよね。 なぜならこの人は １年目に２２００万円を払って 木造アパートを建てているからです。 この人は １年目に２２００万円を払ったからこそ ２２年の間は減価償却をする事ができるのであって お金を出さないで減価償却をしている訳では ありません。 だから私は 「減価償却はお金の出て行かない魔法の経費」 という表現に、抵抗を感じるのです。 私としては、このフレーズが 税理士さんによってよく唱えられている所に 違和感を感じています。 お金を最初に払うので その後にお金を払わない期間があるのは 確かなのですが 全期間のトータルで計算すれば 「減価償却はお金の出て行かない魔法の経費」 とは言えないと思うのです。 私の考えでは 「お金の出て行かない魔法の経費」というのは 基礎控除や青色申告特別控除の類であって 減価償却は該当しないと思っています。 今回は 「減価償却はお金の出て行かない魔法の経費？」 と題して 私の思う所を書いてみました。 今回の内容が参考になりましたら 以下を応援いただければ幸いです。 https://scene-ex.jp/L2485/b0/5t3211