ガストン・ルルー『黄色い部屋の秘密』の新訳(早川書房)を読んだ。
密室ミステリーの古典的名作のひとつである。
文庫本で500ページほどの長編で、読むのに4日かかった。
最近は年のせいで、筋が複雑な本をよむと前後のことがわからなくなってしまうことがある。
しかし、これは終始時系列に沿った展開であり、登場人物も限られているので、読んでいて混乱することはなかった。
話が少しくどいところがあり、また実際にはあまりありえないような設定があり、少し違和感があった。
5点満点で、星3つ半といったところであろうか。
とにかく興味をもって読み進むことができた。
新訳はどれも読みやすい。