佐藤眞作曲 大木惇夫作詞 

混声合唱とオーケストラのためのカンタータ「土の歌」(昭和37年)

岩城宏之指揮 NHK交響楽団 東京混声合唱団 (昭和42年録音、杉並公会堂)

 

 

佐藤眞(茨城県:1937~)、大木惇夫(広島県:1895~1977)

岩城宏之(東京府:1932~2006)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

去年のわたしのブログで、人気合唱組曲:カンターター「土の歌」について

今は幻の名盤となってしまったようで探しても市場では見つからないと記しました。

状況は今も変わらないのですけれど、先日ニコニコ動画で見つけました。

プレミアム会員ではない人には少々使い辛いかもしれませんけれど

とにかく聴く事はできます。

全楽章を続けて聴く事も円滑では無いかもしれませんけれど

音源動画は全部ニコニコにまとまってあります。

 

 

合唱に興味が無い方にも是非聴いて頂きたいと思います。

戦後の復興が軌道に乗って、東京タワー、オリンピック、新幹線開通と

昭和が花開いて行く時代の中で歌われる

喜びと哀しみと大地への感謝を歌う大変美しい曲です。

 

去年のブログで、今販売されているCDは初演版では無く

わたしの記憶の中で響く初演版はもう聴く事が出来ないかもしれないけれど

それはそれは胸を打つ演奏だったと記しました。

ようやく見つけた音源を改めて聴いてみて

わたしの認識は過剰でも錯覚でも無かったと確認しました。

 

合唱と管弦楽の曲では

ヘンデル「メサイア」、マーラー「復活」、フォーレ「レクイエム」

などが大好きです。

それらと較べれば「土の歌」は比肩するような大傑作ではないかもしれません。

でも、わたしは「土の歌」初演版演奏を聴いて涙せずにはいられません。

 

名曲はいつどのように誰が演奏しても良い音楽だろうと思います。

同じ指揮者なのにそんなに何か違うということはあるのでしょうか?

その答えはここにある、ということがわたしの本旨ではありません。

とにかく一度お聴きになって頂きたいとこころより願うものです。

 

 

*見ず知らずのアップ主のGrandiosoさん。動画を揚げて下さりこころより感謝申し上げます。