このブログは開設当初はがんと闘う旦那の闘病記として

始めましたが、昨年8月、旦那は52歳で人生の幕引きをし、

現在はリアルタイムではなく、過去に遡って闘病記を書いています。

 

時系列で読めるようにタイトルに番号をふらせていただきました。

番号のついていない記事はまだそこまで辿り着いていない記事

になります。追いついたら順次番号をふっていこうと思います。

 

 

 

前回の抗がん剤治療が白血球の減少に伴い延期となり、

旦那の体調も徐々にではありますが、悪い方向に向いてしまう

事が多くなっていきました。

 

たくさん食べている訳ではないのに、お腹が胃の辺りから

ポコっと出だし、体重もこの1週間で2キロ位増えてしまい、

どう考えても食べすぎ・・・が理由で体重が増加したようには

思えない。主治医は1回や2回延期になったとしてもそんなに

変わらないので心配はいらない。と延期の時に言っていたけど、

これって腹水が溜まり始めたというサインではないのか・・・

お風呂に入ったりして着替えが必要な時に、旦那のお腹の

出具合を確認し、マジマジと見る訳にもいかず、

横目でチラっと見て旦那に気づかれないように確認していました。

 

6月8日 治療の為、病院へ行く予定の日でした。

朝から調子はあまりよくなく、それでも先週スキップしてしまった

治療を今週は受けられる事に期待していました。

検査を済ませて待っていましたが、待ち時間は先週の事が

あったからなのか、

「今週はできるかな・・・またできなかったら嫌だな」

と、不安げで弱気な言葉が会話の中にでてしまっていました。

4月の末から治療ができたり、できなかったりして間が空いてしまい、

その間に腫瘍が大きくなって、さらに進行してしまっていたらと思うと

気が気ではないと思います。弱気な旦那の気持ちが痛いほど

伝わり、「今週はきっと大丈夫だよ!」としか言ってあげられない

自分が情けなくなりました。

 

診察番号が表示され、診察室の中へ入り、主治医と挨拶をして

今週の様子を聞きました。

先週は白血球減少の為、フィルグラスチムを注射して今週の

治療に挑んだわけですが、なんとか基準値はクリアしているので

今週の治療は行えるということで、2人で顔を見合わせて喜びました。

 

しかし、喜んだのも束の間。主治医が

「白血球の減少やこの間の脾臓の腫れなどで治療ができなかった

事もありますが、血液検査の結果がいいとは言えません。

通常、効果が期待できている間、数回治療ができなかったとしても数値がすぐに上がってくるということはあまりないんですが、

肝臓の数値やマーカー値の上昇がみられるので、これを踏まえて

次回CT検査と合わせて判定し、効果がないと判断された場合は

3番目の治療に移る事もある。という事を考えておいて下さい。」

 

正直、厳しい話でした。パクさん、サイさんは旦那にはよく効いて

肝臓の腫れもお腹の上からはわからないほどになりました。

食欲も復活し、大福を「うまい。」といって頬張る姿も見られるように

なりました。

この抗がん剤のお陰で自分の体調が良くなっていくのを実感し、

宣告された余命以上の延命が望めるかもしれない。と身をもって

感じていた矢先の3次治療への話。

 

確かに白血球減少に治療の出鼻をくじかれもしましたが、

治療ができればまた調子もよくなり、血液検査の結果も

下がってくれると思っていましたが、そうではなかったようです。

思い当たる節もない訳ではありません。

眠気が以前よりも強くなってきて、痛みの為オキシコンチンを

飲む回数も増えています。そして気になっている体重の増加と

お腹の出具合。

 

抗がん剤に耐性がつきはじめ、今まで抑えられていた症状が

徐々に徐々に出てきたということなのだろうか。

私自身、旦那の様子を観察していてもわずかな変化に敏感に

なっているところはありますが、その微妙な変化に

ここ最近は不安になる事が多く、自分で自分に「そうじゃない!」と

言い聞かせながら過ごしてきました。

次回の検査結果を見てからの判断になるので、今はもうダメだと

決めつけた訳ではありませんが、おそらく変更になるであろうと

思います。

 

せっかく旦那に合う抗がん剤治療が見つかって、元気な姿を

見ていられるのが毎日の幸せだったのに、どうしてこうなって

しまったんだろう。白血球減少は副作用として仕方ない。

けど、スキップしてきた時間でがんが進行してしまった、

耐性がついてしまったのなら白血球減少や脾臓の腫れを

すごく恨んでしまう。私自身のサポートが至らなかったのかも

しれない。

仕事に行くという旦那を無理にでも少し休ませて治療に専念する

時間を増やしていれば・・・色々な後悔の念が押し寄せてきますが、

今の現状を考えると、主治医が数回治療をスキップした位では

数値の上昇は上がっても微増位で気にする事の程ではないと

言ってましたが、蓋を開けてみれば気になる数値まで上がって

いたので、がんの進行は主治医が考えているよりも遥かに早い

のだと思います。

 

どうなっていくのか。このまま今の薬が効いて継続される事を

願う気持ちで一杯です。

 

次回の診察は6月22日2週間後となりました。